三重県伊賀市と伊賀鉄道は26日、JR西日本の「ICOCA」システムを導入し、交通系ICカード全国相互利用サービスと「伊賀鉄道ICOCA定期券」サービスを2024年3月に開始する予定と発表した。
「ICOCA」システムの導入により、全国で相互利用可能な各種交通系ICカード(「ICOCA」の他に「Kitaca」「Suica」「PASMO」「TOICA」「manaca(マナカ)」「PiTaPa」「SUGOCA」「nimoca」「はやかけん」の計10種類)を利用できるほか、伊賀鉄道と近畿日本鉄道・JR西日本などのIC定期券を1枚のカードにまとめることができ、乗継ぎがスムーズになるという。
伊賀鉄道の伊賀線全線(伊賀上野~伊賀神戸間)でサービスを開始し、各駅にIC改札機を設置。乗車時と降車時、チャージされた「ICOCA」等の交通系ICカードをIC改札機にタッチすると、乗車区間の運賃が自動的に精算される。
伊賀鉄道定期券ときっぷの機能をあわせ持つ「伊賀鉄道ICOCA定期券」のサービスも開始。伊賀鉄道定期券の区間内において、乗車時と降車時に各駅のIC改札機にタッチして利用でき、チャージしておくことで定期区間外への乗越し運賃の精算も行える。なお、「伊賀鉄道ICOCA定期券」の情報はカードに直接印字されず、「伊賀鉄道ICOCA定期券内容控」に印字される。
「伊賀鉄道ICOCA定期券」と近鉄・JR西日本などの鉄道定期券を1枚の「ICOCA」で利用することも可能。青色の「ICOCA」カードや「SMART ICOCA」「KIPS ICOCA」カードでもこの機能を利用できるが、モバイル端末の「ICOCA」や「TOICA」「PiTaPa」など他の交通系ICカードには付加できない。
「ICOCA」「伊賀鉄道ICOCA定期券」は伊賀鉄道の上野市駅窓口で販売。購入時にデポジット500円が上乗せとなるが、ICカードの払戻しを行う際、無手数料で返金される。チャージは上野市駅窓口のほか、近鉄・JR西日本など「ICOCA」エリアの券売機やコンビニエンスストアでも行える。