JRグループは26日、「ジャパン・レール・パス」の価格改定日と商品内容の拡充について、詳細を発表した。10月1日購入分から改定し、普通車用(7日間用)は5万円、グリーン車用(7日間用)は7万円などに値上げされる。
「ジャパン・レール・パス」はJRグループ6社共同で提供しており、外国から観光目的で来日した人のみ購入可能な特別企画乗車券として発売。JRグループ全線の新幹線(「のぞみ」「みずほ」を除く)、特急列車、快速列車、普通列車、BRTなど利用できる(一部利用できない列車もある)。価格改定日は10月1日購入分からだが、専用サイト「JAPAN RAIL PASS Reservation」で購入する場合は、10月1日4時(日本時間)からの改定となる。海外のJR指定販売店・代理店で引換証を購入する場合は、購入箇所の現地時間によるとのこと。
価格改定により、普通車用・グリーン車用ともに値上げされる。普通車用について、7日間用は現行の2万9,650円(JR指定販売店・代理店)・3万3,610円(専用サイト)から5万円、14日間用は現行の4万7,250円(JR指定販売店・代理店)・5万2,960円(専用サイト)から8万円に、21日間用は現行の6万450円(JR指定販売店・代理店)・6万6,200円(専用サイト)から10万円に。グリーン車について、7日間用は現行の3万9,600円(JR指定販売店・代理店)・4万4,810円(専用サイト)から7万円、14日間用は現行の6万4,120円(JR指定販売店・代理店)・7万2,310円(専用サイト)から11万円、21日間用は現行の8万3,390円(JR指定販売店・代理店)・9万1,670円(専用サイト)から14万円に、それぞれ改定となる。
これまで東海道・山陽新幹線「のぞみ」、山陽・九州新幹線「みずほ」は「ジャパン・レール・パス」で利用できなかったが、10月1日から「ジャパン・レール・パス」の購入者向けに、特別企画乗車券「【ジャパン・レール・パス専用】のぞみ・みずほ利用券」を全国のJRのおもな駅、JRの旅行センターなどで販売開始する。
グリーン車用・普通車指定席用・普通車自由席用ともに同額とされ、おもな設定区間として、東京・品川~名古屋間を4,180円、東京・品川~京都間を4,960円、東京・品川~新大阪間を4,960円、東京・品川~広島間を6,500円、新大阪~博多間を4,960円、博多~鹿児島中央間を4,500円で販売する。こども用の設定もあるとのこと。
なお、「ジャパン・レール・パス」は日本国内窓口で試験発売してきたが、10月1日から専用サイトでの発売に統合される。あわせて日本国内の主な観光施設等で、「ジャパン・レール・パス」の購入者を対象に割引等のサービスを予定しており、詳細は9月上旬以降、準備でき次第、「ジャパン・レール・パス」のサイトで案内する。