Samsungの折りたたみスマートフォンの最新モデル「Galaxy Z Flip5」がグローバルで発表されました。従来に比べてヒンジ部がすき間なく折りたためるようになったほか、外側のカバーディスプレイが大幅に大型化して使い勝手も向上しました。現時点で国内販売は明らかにされていませんが、従来通りキャリア経由で発売されるのは間違いないでしょう。
カバーディスプレイが大型化で使いやすくなった「Galaxy Z Flip5」
開いた状態では大画面スマートフォンで、折りたたむとコンパクトに持ち運べる「Galaxy Z Flip5」。最大の変更点は、折りたたんだ状態で利用するカバーディスプレイが3.4型と大幅に大型化した点。
前モデルのカバーディスプレイは折りたたんだ背面の半分ほどの細長いディスプレイでしたが、今回のモデルチェンジで背面をほぼ覆うサイズに拡大。より利便性が向上しました。従来は1.9型/260×512ドット表示だったところ、3.4型で720×748ドット表示となっています。開いたときのメインディスプレイのサイズは6.7型2,640×1,080ドット(FHD+)で変わりません。
本体サイズは開いた状態でH165.1×W71.9×D6.9mm、重さ187g。折りたたみ時でH85.1×W71.9×D15.1mm、187gとなっています。「Galaxy Z Fold5」と同様、フレックスヒンジの改良ですき間なくピッタリ折りたためるようになったことで、折りたたみ時の厚さが2mm薄くなりました。
カバーディスプレイが大型化したことで、時計表示や天気など、カバーディスプレイを使ったアプリの利用も快適になっています。背面カメラを使ったときにカバーディスプレイをライブビューとして利用するセルフィー撮影もさらに快適になりました。
背面カメラは、メイン広角カメラが12メガピクセル、超広角カメラも12メガピクセルのデュアルカメラ構成。スペックとしては従来通りのようですが、カバーディスプレイの大画面化で、本体を折りたたんだ状態で固定して撮影するフレックスウィンドウによって三脚を使わずに自撮りするなどの使い方がよりしやすくなっています。
SoCはSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy。メモリは8GB、ストレージは256/512GBの2モデルを用意。本体カラーはMint、Graphite、Cream、Lavenderの4色で、Samsung.com限定カラーとしてグレイ、ブルー、グリーン、イエローも用意されています。
「Galaxy Z Flip5」はカバーディスプレイが大型化し、ヒンジの改良で折りたたみ時の薄型化が図られるなど、折りたたみスマートフォンとしての完成度が高められています。その反面、強力な新機能という点には乏しいところが残念なところ。
それでも、カバーディスプレイの大型化で使いやすさが大幅に向上。ライバルとなるモトローラの「razr 40 Ultra」も近い時期の発売になりそうで、どちらをチョイスするか、ユーザーの選択が注目されます。