Samsungの折りたたみスマートフォンの最新モデル「Galaxy Z Fold5」がグローバルで発表されました。従来に比べてヒンジ部がすき間なく折りたためるようになるなど機能を改善。現時点で国内販売は明らかにされていませんが、従来通りキャリア経由で発売されるの間違いないでしょう。
薄型軽量化したボディ
「Galaxy Z Fold5」は、閉じればスマートフォン、開ければタブレットになる折りたたみスマートフォンの第5世代目。従来よりも本体サイズがコンパクトになって使い勝手が向上しています。
本体サイズは折りたたみ時で約H154.9×W67.1×D13.4mm、開いた状態でH154.9×W129.9×D6.1mmとなっています。前モデルの「Galaxy Z Fold4」がそれぞれH155.1×W67.1×D15.8mm/H155.1×W130.1×D6.3mmだったので、全体的にコンパクトになっています。
特に変化の大きいのが重さと厚みで、重さは263gが253gへと10gの減少。折りたたんだ時の厚みも13.4mmとなり、2.4mmの薄型化。これによって利便性が向上、折りたたんだときに手に持った感覚もより持ちやすくなりました。
特に厚みに貢献したのがヒンジ(フレックスヒンジ)の改良で、これまでは閉じた状態でヒンジ付近にわずかにすき間があったのですが、これがピッタリとすき間なく折りたためるようになりました。
ディスプレイのピーク輝度は1,300nitsから1,750nitsにアップするなど視認性も向上。7.6型2,176×1,812ドット(QXGA+)のメインディスプレイ、6.2型2,316×904(HD+)のサブディスプレイというディスプレイスペックは従来通りです。
カメラは50メガピクセルのメイン広角カメラ、12メガピクセルの超広角カメラ、10メガピクセルの望遠カメラという構成も変わらず。UDC(アンダー・ディスプレイ・カメラ)は4メガピクセル、折りたたみ時のインカメラは10メガピクセルで、こちらもスペックは変わっていません。
SoCはSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyとなり、CPUで18%、GPUで32%、NPUで25%と性能が向上しました。内部のベイパーチャンバーが38%大きくなり、放熱処理性能が向上したことで、さらに長時間のゲームプレイなどが可能になったともしています。
手書き入力にも対応しており、メインディスプレイは専用の「S Pen Fold Edition」に対応。Z Fold4の時に用意されていた7.7mmのS Penに比べて4.35mmと56%スリム化したS Pen Fold Editionが用意されます(別売)。
付属の「Samsung Notes」アプリに加え、iOSで定番の「GoodNotes」「CLIP STUDIO PAINT」「LumaFusion」といったクリエイティブツールが快適に利用できる点もアピールされています。
メモリは12GB。ストレージは256GB/512GB/1TBの3モデルが用意され、本体カラーはIcy Blue、Phantom Black、Creamの3色。さらにSamsung.com限定カラーとしてグレイとブルーの2色も用意されます。
OSはAndroid 13ベースのOne UI 5.1.1、IPX8相当の防水性能も備えます。バッテリーは4,400mAhで、5G/Wi-Fi 6Eもサポートしています。
「Galaxy Z Fold3」ユーザーにとっては、薄型化だけでなく、カバーディスプレイの大型化で折りたたんだ状態での使い勝手が向上します。したがって「Galaxy Z Fold3」からのアップデートにはかなり有望ですが、「Galaxy Z Fold4」ユーザーだと大きな違いは感じられないかもしれません。
Googleの「Pixel Fold」も登場して折りたたみスマートフォンの選択肢が増えました。さらに完成度を高めた「Galaxy Z Fold5」の登場によって市場のさらなる活性化に期待したいところです。