米マサチューセッツ総合病院らの研究チームは、WHOの身体活動ガイドラインで推奨される週150分の中高強度身体活動について、「Weekend Warrior(週末に集中して運動する人)」と、毎日運動する人との健康に与える影響の違いを研究。その結果、どちらも心血管の健康に同程度の効果があることが明らかとなった。ネットで「やっぱり運動は大事」「週二回だけでもしっかりやっていくんだ」などと話題となっている。
本研究では、英・長期大規模バイオバンク研究であるUK Biobankのコホート研究から、一週間にわたってアクセラレータ(運動量を24時間測定する装置)を装着した約9万人の参加者を対象にした。参加者をWeekend Warriorのグループと、毎日運動するグループ、運動不足のグループの3つに分類し、それぞれを比較した。
結果として、Weekend Warriorと毎日運動する人は、両者とも心臓発作と心房細動、心不全、脳卒中のリスクを同程度減少させることが明らかとなった。具体的には、Weekend Warriorは、心臓発作のリスクを27%、心不全のリスクを38%減少させた。毎日運動する人は、心臓発作のリスクを35%、心不全のリスクを36%減少させた。
同研究チームは、運動を週末に集中して行うか、週間を通じて行うかはあまり関係なく、「本当に重要なのは、週150分を維持すること」だと結論づけた。
ちなみに中高強度身体活動は、やや速度を速めたウォーキングや、階段の昇降、自体重を使った軽い筋力トレーニングなどの運動などが含まれる。
ネット上では「やっぱり運動は大事」「毎日、適度な運動した方がラクやで」「土日にそれぞれ3.5倍やるってことだよね…結構しんどそうだけど」「同じ総量やるなら自分は分割で毎日少しづつの方いいな」「運動してる時点で食生活も気にしてるだろうから、運動そのものが効果的なのか分からなくない?」「時間がないって人も1日でも時間見つけて集中的にすれば良いってことだね」などの声が寄せられた。