ヤッホーブルーイングは7月25日、「微・低アルコールビール等の飲用シーンに関する実態調査」の結果を発表した。調査は6月29日、全国の20~59歳の男女1,105人を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「飲み会が好き」という人は32.4%。その割合を“お酒の強さ”ごとに分類すると、飲み会好きのうち約3割が「お酒に弱い/全く飲めない」(29.1%)人であることが明らかに。
また、「飲み会が好き」な人にその理由を聞くと、68.7%が「雰囲気が好き」と回答。お酒に弱い人の場合には「普段できない会話ができる」(46.7%)や「人の話を聞くのが好き」(43.5%)などで全体を上回り、飲み会のコミュニケーション面に魅力を感じている人が多いよう。一方で、「美味しいお酒が飲める」(33.7%)、「美味しいご飯が食べられる」(47.8%)などは全体に比べて低いことから、飲食面での楽しみは相対的に低いことが分かった。
続いて、お酒に弱い人たちに、飲み会に感じている課題や不満を聞いたところ、「酔った人とのテンションが合わない」(24.2%)、「自分が実際に飲食した分より会費が高い」(23.2%)、「お酒とノンアルは選択肢が多いが、微アルや低アルの選択肢が少ない」(16.2%)など、67.0%が何かしらの課題や不満を抱いていることが明らかに。
また、飲み会が好きか嫌いか別に課題や不満をみてみると、「お酒に弱い飲み会好き」の32.6%が「『お酒』と『ノンアル』は選択肢が多いが、微アルや低アルの選択肢が少ない」、13.0%が「選択肢が少ないので、料理との組み合わせの幅が狭い」、16.3%が「ノンアルだと気分が上がらない」と回答。いずれも全体を上回り、微アル・低アルビールの選択肢の少なさや、アルコールを飲んだ気分になれないことが飲み会の満足度を下げているよう。
一方、「お酒に弱い飲み会嫌い」な人は、「酔った人とのテンションが合わない」(36.5%)、「自分が実際に飲食した分より会費が高い」(26.9%)などが全体を上回り、飲み会にありがちなシチュエーションにマイナスの感情を抱いていることがわかった。
次に、お酒が弱い人に、飲み会における課題や不満をその場の人たちに伝えているかを聞いたところ、48.4%が「伝えない」と回答。理由を聞くと、「伝える必要がないと思っている」「伝えるのがめんどくさい」「なんとなく気が引ける」という声が多かったほか、飲み会嫌いな人は「飲み会は飲める人の場だと思っている」が高い割合に。
また、飲み会に課題感を抱えるお酒に弱い人に「飲み会でまだ実現してないが、今後機会があればやってみたいこと」を教えてもらったところ、「下戸だけで気兼ねなく飲み会をしてみたい」(20.0%)や「自分が飲めるアルコール度数のお酒の飲み比べをしてみたい」(17.3%)など、「お酒に弱い自分にフィットしたお酒体験」へのニーズが高いことがわかった。