フックアップは、仏Expressive Eのポリフォニックシンセサイザー「Osmose 49」を2023年8月4日に発売する。価格はオープン、実勢価格は330,000円。

  • 仏Expressive Eのポリフォニックシンセサイザー「Osmose 49」

「Osmose 49」は、2015年のNAMMショーで発表されたCV/MIDI/USBコントローラー「Touché(トゥシェ)」のコンセプトを進化させ特殊なキーベッドを搭載した24音ポリフォニックシンセサイザー。Expressive Eが開発した、プレイヤーが奏でるすべてのジェスチャーとその結果として得られるサウンドをシームレスに繋ぐ技術「Augmented Keyboard Action(A.K.A.)」を採用。この技術により、電子回路を搭載したデジタルシンセサイザーであっても、アコースティック楽器のような感覚で演奏でき、鍵盤を押し込む、ベンドする、左右に揺らす、またはかき鳴らすなどのジェスチャーが使える。キーベッドは3方向の動きに対応し、ポリフォニック・プレッシャー/アフタータッチ/ピッチコントロールを利用できる。

あらゆるジェスチャーや演奏のニュアンスを実現するように設計されたキーベッドを搭載するため、それと同じ精度で動きを解釈できるHaken Audioによるカスタムメイドのモジュラーサウンドエンジンを搭載。バーチャルアナログ、フィジカルモデリング、FMなどさまざまなシンセシス方式を用意し、500種類以上のプリセットを内蔵する。

ライブやスタジオユースで役立つ接続オプションを用意し、リアパネルには、1/4インチステレオ出力、2つのペダル入力、1系統の MIDI 入出力、USBポートを、フロントパネルには、ボリュームコントロール付きのヘッドホン出力を装備している。

本製品をMIDIコントローラーとして使用することで、お気に入りのシンセサイザーの潜在能力を引き出すこともできるという。MIDI IN/OUTとUSBポート経由で、各種ソフト/ハードウェアシンセサイザーとの接続が行える。もちろん、ポリフォニックアフタータッチやMPEに対応していないシンセサイザーでもコントロールが可能。イニシャルプレッシャーシステムとポリフォニック・アフタータッチを使って、シンセサイザーの制御もでき、すべての鍵盤でグローバルピッチベンドをコントロールすることも可能。またピアノモードでは、一般的な鍵盤型のMIDIコントローラーとなり、シンプルなベロシティメッセージを送信する、クラシックなキーボードコントローラーとしても機能する。さらにコンピューターに接続しなくても、本体のみで直接 MIDIコンフィギュレーションを設定する機能も装備する。

主な仕様は以下の通り。

  • キーベッド:3軸方向の操作が可能なフルサイズ49鍵
  • 機器構成:スタンドアロンシンセサイザー、MPE MIDIコントローラー、クラシックMIDIコントローラー
  • サウンドエンジン:EaganMatrix(Haken Audio 社によるデジタルモジュラーエンジン)
  • 最大同時発音数:24音
  • インターフェイス:カラーLCDスクリーン、ピッチ & モジュレーション・スライダー
  • ペダル入力:サステインまたはパラメーターを割り当て可能な2つのコンティニュアスペダル入力
  • MIDI入出力: MIDI IN、MIDI OUT/THRU (DIN)、USB (Type-B)
  • オーディオ出力:2つの1/4インチTSアンバランスライン出力、1/4インチTRSヘッドホン出力
  • 外形寸法:W894×D316×H87.5mm
  • 本体質量:8.3kg
  • 電源:ロックコネクタ付き専用外部PSU(12V、1.5A、センタープラス)
  • ソフトウェア:ファームウェアやライブラリ更新用のアップデーター、サウンドの作成/編集をするための Mac/Windows用エディター