日本でスマートフォンを買うとなるとキャリアのお店や家電量販店に行くことが普通ですが、海外ではスマートフォンだけを販売しているメーカーストアなどがあちこちにあります。ショッピングモールで買い物ついでにスマートフォンも買う、なんてことも当たり前です。

  • お土産を買いがてら、最新スマホをチェック

今回はタイ・バンコクにある「ターミナル21」というショッピングモールに来てみました。ターミナル21は地下鉄駅(Asok)直結で、ハイブランドからローカル製品まであらゆるものが販売されている地元のモール。お土産も買えますし値段の安いフードコートも入っています。各フロアは「パリ」「東京」「イスタンブール」のように都市名が付いているのがユニークです。

  • タイのターミナル21にやってきた

タイに限らず東南アジアの各都市の大規模ショッピングモールでは、1つのフロアが家電やIT製品フロアになっています。フロア丸ごとスマートフォン、なんて情況なので、日本では売っていない海外スマートフォンを見るためだけに立ち寄るならば、1つのフロアーでほぼ完結できます。ショッピングモールのいいところは友人同士、家族で一緒に来ても、洋服を買いたい人やお土産を買いたい人など、それぞれ好きなフロアを訪問して、「1時間後にフードコートに集合」なんてことができますよね。

  • 家電量販店巡りをしたいという人は少ないかもしれないが、ショッピングモールなら自由に動ける

さてタイのスマートフォン事情と言えば、2022年のタイのメーカー別シェア順位は1位サムスン、2位OPPO、3位Apple、4位vivo、5位シャオミとなっています(IDC調査)。Appleの製品は日本も海外も変わりないですが、他メーカーのスマートフォンは日本では販売されていないものが多数展示されています。サムスンの店舗も海外ではどこでも見かけます。7月中旬の訪問時は、7月26日に発表される新しい折りたたみスマートフォンの予告もされていました。

  • サムスンストアは海外ではどの国でも見かける

シャオミの店舗ではライカカメラ搭載モデルなどハイエンドスマートフォンも多数展示。なおこのように各店舗はそれほど大きな店構えではなく、店のサイズはどこも同じ。その店内に所狭しとスマートフォンやスマートウォッチなど様々な製品が展示されています。

  • シャオミの店では日本では見かけないハイエンドモデルもある

さてファーウェイのスマートフォンもタイでは販売されています。店舗の表にはフロントカメラを強化し、背面デザインも美しい「nova 11」シリーズのPOPがありました。芸能人を使ったPOPを出して女性層にアピールしているようです。

  • ファーウェイのスマホもタイでは販売中

一番の目玉はDXOmarkでカメラ性能1位を誇る「P60 Pro」。ファーウェイのカメラは今でもまだ高い性能を誇っています。5G非対応で4Gのみ対応ですが、タイでも注目を集めている製品だそうです。

  • フラッグシップモデルの「P60 Pro」

カメラを少し使ってみました。ファーウェイ独自のイメージング技術「XMAGE」は自然な色合いをAIがうまく補正してくれるようで、ナチュラルかつ美しい仕上げがいい雰囲気を出してくれます。ファーウェイのスマートフォンのカメラ性能は日本で製品が販売されていた頃も高く評価されていました。再び世界各国に展開してほしいものです。

  • XMAGEはAIによる派手さを抑えた「いい感じ」に仕上げてくれる

さてメーカーストアの他にはスマートフォンなどを扱う量販店の「BaNANA」が店を構えています。タイのショッピングモールに出展しているチェーン店で、各メーカーのスマートフォンを取り扱っています。

  • スマートフォンの量販店、BaNANA

ちょっとめずらしいスマートフォンも展示していました。TCLの「STYLUS 5G」で、その名の通りスタイラスを内蔵したモデルです。

  • TCLのスマホが売られている。スタイラス内蔵の「TCL STYLUS 5G」が目玉のようだ

本体からスタイラスを抜くと手書きのショートカットメニューが現れ、メモを書いたり画面を切り抜いてスクリーンショットが撮れるなど、ビジネスやクリエイティブにも使えます。サムスンの旧「Galaxy Note」シリーズ同様の充電不要専用ペンは筆圧感知の感度も高く、本物のペンのような滑らかな書き心地でした。

  • 本体にスタイラスを内蔵している

OPPOは7月に発表したばかりのミドルハイレンジ「Reno10」シリーズを展示。カメラ部分のデザインに特徴があります。日本で販売しているRenoよりもスペックはかなり高めです。

  • OPPOの最新スマートフォン「Reno10」シリーズ

またvivoの販売コーナーではスーツケースがもらえるキャンペーンもやっていました。オマケ欲しさにスマートフォンを買う、って人も結構いるんでしょうね。

  • スマホを買ってスーツケースをもらおう

スマートフォン販売店舗以外にも、タイの携帯キャリアであるAIS、Dtac、Trueの店舗も入っています。タイはプリペイドSIMカードも安いのでここで買うのもいいでしょう。

  • キャリアの店も3社が入っている

アジアでよくあるスマートフォンのアクセサリを売っているローカルなお店も入っています。USBケーブルや画面の保護ガラスを安く買うならこの手のお店もいいかもしれません。

  • ローカルなアクセサリーショップ

スマートフォンを買ったり見たりしなくても、たとえばバンコク滞在中に大雨で観光ができなくなってしまった、なんてときは、駅直結のターミナル21のようなモールに行けばいろいろと楽しめるでしょうね。

  • 雨の日の代替観光に訪問するのもよいだろう