DJI JAPANは7月25日、小型ドローン「DJI Air」シリーズの新モデルとして、広角と中望遠の2基のメインカメラを搭載する「DJI Air 3」を発表した。縦長動画の撮影にも対応する。表現力の高い空撮が楽しめるドローンとして趣味層に売り込む。価格は以下の通り。すでに販売を開始している。

  • DJI Air 3(DJI RC-N2 付属):129,800円
  • DJI Air 3 Fly More Combo(DJI RC-N2 付属):165,000円
  • DJI Air 3 Fly More Combo(DJI RC 2 付属):187,000円
  • 広角と中望遠の2基のメインカメラを搭載する小型ドローン「DJI Air 3」

広角カメラと3倍ズーム対応の中望遠カメラを搭載するオールインワンドローン。2基のカメラはともに1/1.3インチのCMOSセンサーを採用し、48MPの静止画、4K/60fpsでの動画撮影が行える。10-bit D-Log Mと10-bit HLGのカラーモードにも対応し、焦点距離こそ異なるものの、どちらのカメラでも同等画質での撮影できる。

  • 本体はコンパクトな設計だ

焦点距離は広角カメラが24mm、中望遠カメラが70mm(ともに35mm判換算)。広くフレーミングしたいときは広角カメラを、圧縮効果を効かせたい時は中望遠カメラを、というような使い分けが可能だ。両カメラともに、被写体をフレームの中心に捉え続けるフォーカストラックに対応。Airシリーズとしては初となる2.7Kの縦向き撮影(9:16)が行えるので、撮影した画像をSNSにアップしやすくなっている。

  • 広角カメラで撮影

  • 中望遠カメラで撮影

飛行時間については、Airシリーズの前モデルと比較し48%向上。最大46分の飛行が可能となった。バッテリー充電ハブも新しくなり、複数のバッテリーの残量を残量が1番多いバッテリーに移動できる集電機能も搭載する。伝送システムは、最大20kmの伝送距離を実現し、安定性も向上。最大1080p/60fpsのライブ映像と高フレームレート伝送を可能とし、ライブビューのスタッター(カクツキ)も抑えている。

障害物検知は、Airシリーズとしては初となる全方向に対応。前部と後部に2つの魚眼レンズを搭載して前後/左右/上方の検知を行い、底部の両眼レンズと3D ToFセンサーにより全方向の障害物を検知して障害物を回避する。ウェイポイント飛行にも対応したので、飛行ルートと撮影アクションを事前に設定しておけば、都度難しいカメラワークを強いられることなく自動撮影が行える。

撮影データの編集には、スマートフォンアプリ「LightCut」を用意。便利なのがワンタッチ編集で、構図と飛行経路を自動認識し構図とカメラの動きをもとにクリップを自動で選択。テンプレートやサウンド効果を自動で追加して映像を生成してくれる。編集中の映像をスマートフォンにダウンロードしないので容量も圧迫しない。

ほかにも、さまざまなカメラワークで複数のクリップを自動撮影し、音楽などを追加して映像を生成するマスターショット、ノイズ低減アルゴリズムにより、低照度環境でも最大4K/30fpsでノイズのない映像を撮影できるナイトモード、4種類のモードを選べるタイムラプス撮影、4倍スローモーション撮影などの機能も搭載する。