山陽電気鉄道は25日、「明石・姫路間開業100周年」(8月19日)を記念し、記念ロゴを策定するとともに、お得なきっぷの発売、記念ヘッドマーク・記念ステッカーの掲出、旧シンボルマークの復刻掲出など、さまざまな記念企画を実施すると発表した。
「明石・姫路間開業100周年」記念ロゴは、100周年の輪をくぐり抜けた車両と、果てしなく続く線路をデザイン。「これからの100年も沿線地域に根付いたサービスをお届けし、お客さまを安全・安心に運んでいく山陽電車」を表現したという。
7月下旬から12月中旬頃まで、同社の車両に記念ヘッドマーク、記念ドア横ステッカー、旧シンボルマークを掲出する。記念ヘッドマークは播州の四季を織り込んだ上で、「明石・姫路間が開業した大正から令和までの山陽電車の歴史」をデザイン。「大正時代(冬)」は神戸姫路電気鉄道1形、「昭和時代(秋)」は地上駅だった電鉄明石駅と820形・2000系・3000系、「平成時代(夏)」は高架となった山陽明石駅と明石海峡大橋と5000系、「令和時代(春)」は6000系と山陽百貨店開店70周年記念ロゴを描いた。
記念ヘッドマークの掲出車両は直通特急用の10編成(6両編成)と普通・S特急用の4編成(3両編成×2編成、4両編成×2編成)。直通特急用は各編成に4種類のヘッドマーク、普通・S特急用は各編成に2種類のヘッドマークを掲出する。記念ドア横ステッカーは直通特急用の全編成と普通・S特急用の4編成(3両編成×2編成、4両編成×2編成)に掲出。1983(昭和58)年5月から2007(平成19)年3月まで使用していた旧シンボルマークは普通・S特急用の4編成(3両編成×2編成、4両編成×2編成)で復刻掲出される。
記念企画の一環で、8月19・20日に「こども100円きっぷ」を発売。100円で購入でき、山陽電車全線で利用できる小児用(6歳以上12歳未満)の往復きっぷで、有効区間は「西代~山陽姫路」(西代~山陽姫路間の各駅自動券売機で発売)、「西代~山陽網干」(西代~山陽網干間の各駅自動券売機で発売)、「山陽姫路~山陽網干」(山陽姫路~山陽網干間の各駅自動券売機で発売)。有効区間外の利用は不可とされている。
同じく8月19・20日、「明石・姫路間開業100周年」と山陽百貨店開店70周年を記念し、購入駅から山陽姫路駅までの往復きっぷ(2枚)と山陽百貨店の買い物券引換券(3,000円分1枚)、案内券(1枚)をセットにした「山陽百貨店お買い物きっぷ」を特別価格3,000円で発売。山陽明石駅以西の各駅自動券売機(山陽姫路駅は除く)で購入できる。
期間限定の「明石・姫路間開業100周年記念乗車券」も発売。過去に明石・姫路間で使用された乗車券を模した「レプリカ乗車券」と、その対となる「現行の乗車券(使用可能)」がセットになり、パッケージを山陽明石駅と山陽姫路駅の歴史写真と歴代の車両の写真で彩った。発売額は1,000円。8月10日から12月27日まで、西代駅、板宿駅、東須磨駅、山陽須磨駅、山陽垂水駅、山陽明石駅、東二見駅、高砂駅、大塩駅、飾磨駅、山陽姫路駅、山陽網干駅で販売される。
その他、「明石・姫路間開業100周年」記念グッズの発売も予定している。第1弾としてクリアファイル2種類を用意し、発売額は500円。通販での取り扱いはなく、イベント等での物販ブースで販売される。「明石・姫路間開業100周年」記念展示も予定しており、8月19日頃、山陽姫路駅2階改札口南に設けた展示コーナーに、過去の車内吊りポスターと駅貼りポスター、山陽電車の歴史を感じられる車両写真と風景写真を展示するという。