PFUは7月25日、ドキュメントスキャナー「ScanSnap iX1600」に機能を追加するファームウェアアップデートを公開した。追加機能は、PCを開くことなくタッチパネルの操作からスキャンデータを直接ネットワークフォルダーへ保存するもの。
今回の機能追加の背景は、「クラウドへの保存が不安な重要書類はローカルネットワーク上のフォルダーに保存したい」、「大量の書類のバックアップを大容量のネットワークフォルダーに保存したい」、といった要望を受けて実装した。
ローカルネットワーク上のフォルダーへの保存機能は、オフィスにおいてクラウドサービスに保存したくない個人情報を含む書類などをローカルネットワーク上のフォルダーに保存するというもの。大容量ネットワークフォルダーへの保存では、クラウドサービスの容量問題を解消し、空き容量を気にすることなく保存可能にしている。
家庭での利用環境では、リビングなどの空いているスペースにスキャナーを設置しておき、時間ができたらPCレスでスキャンを行い電子化するといった流れとなる。使用例としては、年賀状や書籍などをスキャンし、そのデータを家庭内ネットワークフォルダーに保存するというものだ。
これらの機能は、iX1600のファームウェアアップデートと、ソフト「ScanSnap Home」のアップデートが必要。加えて、NTPサーバーへ接続できる環境も必須となる。
なお今後のアップデートとして、今秋ごろにネットワークフォルダーへのダイレクト保存時にスキャン原稿の裏写りを低減する機能と、e-文書法の画質条件を満たすイメージデータの生成を実装を予定している。