マークラインズは2023年6月の電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報を掲載した。電気自動車の世界販売の約90%をカバーする主要14カ国を対象に、台数情報および販売動向を分析したレポートだ。メーカー別の販売台数で1位になったのは?
中国メーカーが強さを発揮
「電気自動車」はBEV(バッテリーEV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)を指す。分析の対象国は中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの14カ国。中国の販売台数(出荷台数)は輸出台数を除く集計値となる。
マークラインズによると、対象国における2023年6月の電気自動車販売台数は109万台となった。前年同月比は32.3%増、前月比は17.5%増だ。
2023年1~6月の累計は499万台。前年同期比で32.7%の増加となっている。6月の電気自動車のシェアは19.9%となり、前月から1.5ポイント上昇。2023年上半期における電気自動車のシェアは17.2%で、前年同期に比べシェアを3.1ポイント伸ばした。
大手主要メーカーの電気自動車販売台数推移を見ると、2023年4月に投入した「海鴎」(Seagull)に加え、各モデルの好調な販売が続く中国のBYDが首位を維持している。2位のテスラが追い上げているものの、その差は大きい。3位にはフォルクスワーゲンがランクインしている。
BYDの6月における電気自動車の販売台数は24.2万台。2022年6月の13.2万台から約10万台の増加だ。各社が右肩上がりに販売を伸ばしているが、モデル数や価格帯で幅広い層をカバーしているBYDの販売力の強さは一目瞭然の結果となっている。