ソフトバンクは7月24日、同社の完全子会社であるHAPSモバイルを吸収合併すると取締役会で決定した。合併日は2023年10月1日。
HAPSモバイルは、高高度擬似衛星(HAPS)によって上空から広範囲をカバーする通信プラットフォームの実現を目指してきた。地上から約20kmの成層圏を飛行し続ける大型無人機に基地局を搭載することで、従来の地上基地局によるモバイルネットワークと比べて地形や災害の影響を受けにくいネットワークを構築できる。
本合併の目的は、ソフトバンクで進めている研究開発とのシナジーの最大化、経営の一本化によるオペレーションの合理化および意思決定スピードの向上。合併後も引き続きHAPSの商用化実現に向けて、研究開発や制度整備への取り組みを継続する。
完全子会社との合併であり、ソフトバンクの連結業績に与える影響は軽微としている。HAPSモバイルは2023年3月31日時点で債務超過となっているが、本合併に係る取締役会決議日時点において債務超過は解消している。