ナノコネクトは、7月19日に「社内コミュニケーションに関する調査」の結果を発表した。同調査は、全国の20~60代男女の、会社員・経営者・役員(デスクワークあり)500人を調査対象とし、2023年5月8日~5月9日にかけて実施した。
全体の約4割が勤め先の同僚、上司、部下とのコミュニケーション(仕事上のやり取り・雑談など含む)で悩んでいることがあると回答したのだという。中でもハイブリッドワーカーは約2人に1人が社内のコミュニケーションに課題を感じていることが分かった。
社内コミュニケーションに悩んでいると回答した人に対してどのような点に悩んでいるかと質問したところ、「気軽に相談ができない」が81.4%、「認識の相違がある」が71.6%、「相手の温度感が分からない」が65%、「テキストでのやり取りで時間が掛かる」が51.4%という結果に。このように、直接会えないリモートワークならではの悩みも目立ったという。また、上司と部下など役割の違いによっても悩みの度合いに差が出ている。
全体の約7割が日ごろの社内コミュニケーションで相談することができず、待つ時間(「待ちロス」)が発生する経験があるという結果に。待ちロスが発生する状況としては「相手が忙しそうにしている」、「相手が別件対応をしている」、「チャットが返ってこない」などが上位を占めていた。
また、「待ちロス」を経験した人のうち61.3%が「待ちロス」にストレスを感じており、特にハイブリッドワーカーにおいてストレスに感じている割合が高いことも分かったという。
さらに、「待ちロス」を経験したことがある人のうち、1つの相談ごとを相手に話せるまでにどのくらいの時間待っているかという質問に対しては、平均3.8時間という結果が得られた。この3.8時間を時給2,000円として換算すると、待ちロスによって一人当たり年間で186万2,000円(年間待ちロス時間931時間×2,000円)分のお金が発生している計算になるとのこと。
また、社内設備や社内文書の問い合わせにおいて、「待ちロス」が発生していると回答した人は、「待ちロス」を経験したことがある人のうち57.2%という結果になっており、「待ちロス」の課題はコミュニケーションだけではなく、マテリアル面にも生じているといえる。