現金を封筒に入れて送ることのできる郵便局のサービス「現金書留」。郵便局に行く時間が取れないことから、コンビニで現金書留を送りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、現金書留をコンビニで発送することが可能なのかどうか解説します。また、現金書留の送り方・手順や手数料の例、受け取り方などについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

現金書留はコンビニから送れるの?

  • 現金書留はコンビニから送れるの?

同じ郵便局のサービスの中でも「ゆうパック」の場合は、ローソンやミニストップなどの提携しているコンビニから送ることができます。しかし、現金書留はコンビニから送ることはできません。現金書留は郵便局の窓口から送る必要があります。

また、現金書留の封筒に入れたものをポストに投函して送ることも不可能です。現金書留は必ず郵便局の窓口から送らなければならないことを覚えておきましょう。

土日に送りたい場合は「ゆうゆう窓口」を利用

多くの郵便局の窓口は土日休みのため、仕事が忙しくなかなか営業時間内に行くことができないという方もいるでしょう。

このようなときに便利なのが「ゆうゆう窓口」です。ゆうゆう窓口とは、いわゆる時間外窓口のこと。土日に営業しており、ゆうゆう窓口を利用すれば土日でも現金書留を送ることができます。

「ゆうゆう窓口」は各地域の主要な郵便局にのみ設けられているサービスのため、利用したい場合は郵便局の公式サイトから最寄りのゆうゆう窓口を調べましょう。

参考: 郵便局公式サイト ゆうゆう窓口の検索

コンビニで現金封筒を購入することはできる?

現金書留を送るためには、「現金封筒」と呼ばれる専用の封筒が必要です。「この封筒をコンビニで買えたら便利だなぁ」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、現金封筒はコンビニで購入することはできません。現金封筒を購入できるのは、郵便局の窓口またはゆうゆう窓口のみとなります。封筒購入時にあわせて発送できるようにしておくと、郵便局に何度も行く手間が省けるためおすすめです。

現金書留の送り方・手順

  • 現金書留の送り方・手順

現金書留を送ったことがない場合、どのように送るのかわからず不安という方もいるでしょう。そこでここからは、現金書留の送り方を紹介します。

現金書留を送る際の手順は以下の通り。

①現金封筒を購入する
②現金封筒に必要事項を記入し、現金を入れる
③現金封筒を持って郵便局の窓口に行き、発送手続きをする

それぞれについて詳しく解説しましょう。

現金封筒を購入する

先述したように、現金書留を送るためには専用の封筒である現金封筒が必要なため、まずは郵便局の窓口またはゆうゆう窓口にて現金封筒を購入してください。

現金封筒には大小2つのサイズがあり、価格はどちらも1枚21円です。ご祝儀袋などに入れて送りたい場合は大きいサイズの方を選ぶと良いでしょう。

現金封筒に必要事項を記入し、現金を入れる

現金封筒を購入したら、現金封筒に必要事項を記入します。現金封筒に記入するのは、届け先と依頼主それぞれの名前・住所・電話番号です。内容に誤りがあると届かない恐れがあるため、一度記入したら正確に記入できているかどうか再確認しておきましょう。

必要事項を記入したら、封筒に現金を入れてください。現金を入れたら、封をして封筒裏面の所定の位置に割印またはサインをします。

現金封筒を持って郵便局の窓口に行き、発送手続きをする

必要事項を記入し、割印またはサインまで完了したら、郵便局窓口またはゆうゆう窓口に持参し発送手続きを行いましょう。

現金封筒を送付する際は、郵送の基本料金に加え手数料を支払う必要があります。基本料金は重量、手数料は損害要償額によって変わるため、窓口で確認して提示された手数料を支払いましょう。

料金を支払い、発送控えと領収書を受領したら発送手続きは完了です。

現金書留の手数料はいくら?

  • 現金書留の手数料はいくら?

先述した通り、現金書留の送付には基本料金とは別に手数料が必要。ここでは、手数料の一例を紹介します。

料金の仕組みと手数料の例

現金書留の手数料は損害要償額によって変わり、1万円以内であれば435円、それ以上は5,000円ごとに10円がプラスされていく仕組みです。

下記は金額ごとの手数料の一例になるので、ぜひ目安にしてみてください。

損害要償額 手数料
10,000円 435円
30,000円 475円
50,000円 515円
100,000円 615円
300,000円 1,015円
500,000円 1,415円

なお、現金書留で送れる金額に上限設定はなく、現金封筒に入る分だけ送ることが可能ですが、損害要償額の上限は50万円までとされています。50万円を封筒に入れることができたとしても、万が一の際に全額補償されないため、なるべく50万円以内で送ることおすすめします。また、損害要償額は現金封筒に入れた金額以上の額を設定することはできません。

現金書留の受け取り方

  • 現金書留の受け取り方

送る相手に現金書留の受け取り方をあらかじめ伝えておきたい場合もあるでしょう。ここでは、現金書留の受け取り方法について解説します。

コンビニで現金書留の受け取りはできない

現金書留は自宅での受け取り、もしくは郵便局窓口・ゆうゆう窓口での受け取りとなります。受領時はサインまたは印鑑が必要なため、自宅のポストや宅配ボックスで受け取ることはできません。また、コンビニでの受け取りもできません。現金書留は、届け先に記載された本人またはその家族が手渡しで受け取る必要があります。

自宅で受け取る場合

先述したように、受け取る際は印鑑またはサインが必要なため準備しておきましょう。本人が不在の場合、代わりに家族や同居人でも受け取ることができるので、自身で受け取ることが難しそうな場合はあらかじめ頼んでおくといいかもしれません。

なお、不在で受け取れなかった場合は不在票が投函されるため、再配達の依頼も可能です。保管期限は7日間で、保管期限を過ぎると依頼主に返送されてしまいます。不在票が入っていたら早めに再配達の依頼をするか郵便局に直接受け取りに行きましょう。

郵便局またはゆうゆう窓口で受け取る場合

自宅で受け取れなかった現金書留は、郵便局の窓口またはゆうゆう窓口で受け取ることもできます。郵便局またはゆうゆう窓口で受け取る場合は、本人確認書類と不在票が必要です。本人確認書類は運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどが対象となります。受け取りに行く際は忘れずに持参しましょう。また、自宅で受け取るときと同様に受領時は印鑑またはサインが必要です。

現金書留を送る方法を覚えよう

  • 現金書留を送る方法を覚えよう

現金書留の送り方や受け取り方などについて紹介しました。

現金書留は郵便局の窓口から送る必要があり、コンビニから送ることはできません。平日に郵便局へ行くことが難しい場合は、土日でも現金書留を送ることができるゆうゆう窓口を利用しましょう。

また、専用の現金封筒の購入も郵便局の窓口またはゆうゆう窓口でのみ可能な点に注意してください。二度手間にならないよう、利用する際は手順を確認しておきましょう。