2023年7月28日に劇場公開される『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』の公開直前イベントが22日、テレビ朝日・六本木ヒルズの「SUMMER STATION(サマステ)」にて行われた。『仮面ライダーギーツ』『王様戦隊キングオージャー』のメインキャストが勢ぞろいし、お互いの作品に熱いエールを送りつつ、映画にかける意気込みや、見どころを語りあった。

  • 上段左から青島心、杢代和人、村上愛花、平川結月、佳久創、下段左から星乃夢奈、佐藤瑠雅、簡秀吉、酒井大成、池田匡志、渡辺碧斗

まずは『ギーツ』チームから、浮世英寿/仮面ライダーギーツを演じる簡秀吉が熱気あふれる客席に向かって挨拶を行った。簡はいきなり「このスカポンタヌキ!」と、『キングオージャー』ヤンマの独特な口癖をマネてみせ、ヤンマ役の渡辺碧斗を驚かせた。今回の映画では、世界が4つに分断され、なんと「英寿が4人になる」といった異常事態が起こる。簡は映画の見どころとして「ふだんカッコよくて、堂々としている英寿が、まったく性格の違う人間に分裂します。そして“黒いギーツ”というべきクロスギーツとのかけあいなどもあります。初の『ギーツ』単独映画にして、ギーツの集大成です」と語り、期待を大いにあおった。

桜井景和/仮面ライダータイクーンを演じる佐藤瑠雅も『キングオージャー』のラクレス(演:矢野聖人)のモノマネで「私が国だ!」と高らかに決めて、客席をわかせた。佐藤の語る見どころは「分裂した世界に景和たちが飛ばされたとき、それぞれコスチュームがいつもと違っていたりして、みんなの個性が引き立っているので、ぜひそういうところを観てほしいです。笑えるシーンもありますので、映画館で隣の人に引かれるくらい爆笑してください!」と、シリアスなテレビシリーズと違って映画ではコミカルな見せ場が多いことを示した。

吾妻道長/仮面ライダーバッファを演じる杢代和人は「俺はギーツを信じる!」と叫び、劇中でのバッファとギーツの信頼関係そのままに、簡に抱きついてニコリと笑った。杢代の語る見どころは「これまでずっと『ギーツ』という作品が大切にしてきた“あきらめなければ願いは叶う”という要素が、この映画にも詰まっています。この夏、一番アツい映画です」と、テイストは違っていても『ギーツ』の重要なテーマは貫かれており、心に残る作品になっていると自信を見せた。

鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴを演じる星乃夢奈は「もう誰も不幸にさせない!」と、本当の愛をつかみとり強くなった祢音の名セリフを披露した。そして「面白いシーンがたくさん。今はやっと“声出し可能”の世界が戻っているので、ぜひ映画館で思いっきり声を出して笑ってほしい。そして、ライダーならではのカッコいいシーンもたくさんあります。登場人物の喜怒哀楽を楽しんでください」という見どころを語った。

デザイアグランプリ・ナビゲーターのツムリを演じる青島心は「サマステ、スタートです!」と、ゲーム開始を告げるツムリの決めゼリフをもじって挨拶した後「笑えるところが多いのに、最後はちゃんと感動できます。私個人の見どころとしては、いつもと違うツムリちゃんが観られますので、お楽しみに」と笑顔で語り、映画への興味を煽った。

続いて『キングオージャー』チームの挨拶へ。ギラ・ハスティー/クワガタオージャー役の酒井大成は「俺さまが世界を支配する!」と、テレビシリーズでのギラの決めゼリフを披露。映画の見どころは「テレビよりもパワーアップした世界観を観てほしい。そして豪華なゲストの顔ぶれにも注目です。すばらしい作品になりました!」と興奮気味に作品の魅力を伝え、目を輝かせた。ゲストの中村獅童、佐倉綾音との共演については「獅童さんは一言セリフを発したときの、空間を制する力がすごかった。これが長年第一線で活躍されてきた人のお芝居なんだなと、肌で感じました。佐倉さんはなんといっても声が美しい。最初のお芝居のとき、スタッフさんたちがスタンディング・オベーションしていましたからね。思い返しても、綺麗な声でした……」と、ゲストとの共演で酒井自身が強い刺激を受けていたことを明かした。

ヤンマ・ガスト/トンボオージャー役・渡辺碧斗は「俺はこびねえ、へつらわねえ」とヤンマのセリフで決めようとしつつ「ここからがハイライトだ!」と英寿の名フレーズを交え、簡を笑わせた。そして「映画では王様たちが自分の過去と向き合ったり、向き合わなかったり、それらを受けてどう生きていくか、それぞれの選択が見どころです」と、ドラマチックな映画の内容を熱烈にアピールした。

ヒメノ・ラン/カマキリオージャー役・村上愛花は「この国の全部が私のお気に入りなの!」と、美と医療の国イシャバーナの女王らしい高貴なセリフを決めた。映画の見どころは「テレビではちょっとおちゃらけるところがあったギラが、映画ではすごくカッコいい王様になっています。それぞれの王様のカッコよさ、楽しさが観られますので、期待してください」と、自称王様から本当の王様になったギラの「変化」を楽しんでほしいと語った。

リタ・カニスカ/パピヨンオージャー役の平川結月は「ゴッカンは不動……!」と、いつもクールな最高裁判長のキャラを崩さずに名セリフを発した。平川が語る映画の見どころは「テレビシリーズ以上に、背景のCGや小道具など、細かい部分にこだわって、見ごたえのある作品になっています。ストーリー面では、それぞれの王様の“覚悟”が観られるので、そこに注目してほしい」と、作品世界に没入できるだけの細かいこだわりがあることを強調した。

カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー役・佳久創は「豊穣の王殿様、あ、カグラギ・ディボウスキ!」と、派手な見得を切りながら挨拶し、客席を大いに盛り上げた。佳久は「今回、カグラギは雛形あきこさん演じるイロキとのやりとりが多くあり、そこではカグラギの過去を思わせるいいシーンがあります。雛形さんと最初にお会いしたときは気さくな方だなあと思いましたが、いざ役に入るとワルのオーラを強く出されて、迫力がすごかった」と、映画ゲストのひとり・雛形あきこの存在感に圧倒されたことを明かした。

ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス役の池田匡志は「時代遅れの語り部さ……」と、テレビシリーズのナレーションも務めている流麗な「いい声」で挨拶し、客席のファンを魅了した。池田は「王様たちそれぞれの、過去の因縁などが“死の国”に行くことで明らかとなります。深く考えさせるストーリーもすばらしい。『ギーツ』の映画と共に、笑って泣ける最高の映画が出来ました!」と、鑑賞意欲をかきたてるかのような名調子で映画の見どころを語った。

簡は『キングオージャー』の映画を観た感想として「映画館で観るにふさわしい大スケールの物語。幻想的で、ステキな作品でした。僕はヤンマとリタとのやりとりが好きです」と語った。すると渡辺と平川から即座に「ありがとうございます!」とお礼の言葉が返ってきて、簡が笑顔を見せる一幕もあった。

杢代も『キングオージャー』映画について「CG映像が凄かった。『ギーツ』チームはあそこまでのCGをまだ体験していないはずなので、そういった話が聞きたいです」とキングオージャーチームに質問し、佳久から「スタジオでの撮影だから夏場は涼しいです。でも、天候が影響しない分、日が暮れてもずっと撮影をしています!」と、スタジオでの合成を前提とした『キングオージャー』撮影の裏話を聞いて感心する様子を見せた。

杢代が「俺はギーツを信じる」と言って簡に抱きついた瞬間。1年間近く、共に撮影を頑張ってきた者同士のチームワークを感じさせる。

星乃は「祢音とヒメノは“家族に向き合う”という点で共通していて、映画を観ていてウルッと来ました!」と、今回の『キングオージャー』映画についての感想を村上に向けた。すると村上も「一緒だね!」と笑顔を返し、お互い目を見合わせてニッコリ微笑む場面が見られた。

また青島は「さっき平川さんと初めてお会いして、とても気さくな方だと思ったので、仲良くなりたいと思っています。私はリタ推しです」と、リタ=平川の人柄に心惹かれたことを打ち明けた。これを聞いた平川は「最高ですね。……私も(青島と)めっちゃ仲良くなりたいです!」といいリアクションを返し、2人の関係性が深まることを予感させていた。

酒井は『ギーツ』映画の感想として「簡くんがとにかくカッコいい! 僕にはないカリスマ性があるし、身長高いし……。テレビだと絶対王者の英寿だけど、映画では彼の違う面がいくつも観られて新鮮でした!」と語り、簡のヒーロー性を絶賛。これを受けて簡は「4人の英寿の違いをはっきり見せたかったので、そう言ってくれると嬉しいです」と、満面の笑顔を見せて感謝の気持ちを表した。

村上からは「コミカルなギーツとシリアスなキングオージャー、2本のムードが全然違っていて、面白かったです。でも、どちらの作品も最後にみんなが一緒になって、巨大な敵と戦うシーンはカッコいい!」と、好対照のヒーロー映画であるだけに、両方の作品がすばらしい魅力を放っていると称えた。

公開初日から全国劇場で配られる入場特典(第一弾)の「ギーツワンネスコアID」を掲げる簡と酒井。

マスコミ向けフォトセッションの準備中、酒井、簡、佐藤が連結しながらステージに再入場するという、楽しい光景が見られた。

最後にマイクを手にした簡は「ギーツもキングオージャーも、スタッフ・キャストが全身全霊でがんばりました。特にギーツはこの1年間の集大成をお届けできると思います!」と、たくさんのスタッフ・キャストが映画に情熱を込めたことを再度アピール。続けて酒井が「ぜったいに映画館へ観に来てください!」と、客席から熱い視線を送ってくれる大勢のファンたちに映画の応援を求めた。

イベント終了後、キャスト陣がステージを降り、客席前列からファンに手を振るサービスが行なわれた。「SUMMER STATION」では映画公開を記念して、7月23日から27日まで、日替わりキャストによるスペシャルトークショーや、スーパー戦隊主題歌アーティストのミニライブが開催される。

『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』は7月28日から全国劇場にて公開。

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