米Microsoftは7月21日(現地時間)、Windows 11 Insiderのベータチャンネルに「Windows 11 Insider Preview Build 22621.2050/ Build 22631.2050」(KB5028256) をリリースした。モダンに刷新されるエクスプローラー、ダイナミック・ライティング、Windows Inkの改善、Passkeyのサポートなどを含む。ベータチャネルはWindows 11の製品アップデートに搭載する新機能や改善をテストするチャネルであり、今回のビルドは今年第4四半期にリリース予定の「Windows 11 23H2」に加わると見られている機能や改善のベータテストになっている。Windows 11 23H2はイネーブルメント・パッケージ(新機能の有効化のみでアップデートが完了)で提供される予定で、今回のプレビューはBuild 22631が新機能リリース、Build 22621が新機能オフ状態のリリースになっている。
新しいエクスプローラーは起動時の起点となる機能を「ホーム」に刷新。WinUIに基づいた体験でクイックアクセスやお気に入り、最近使ったファイルなどを向上させる。アドレスバーがローカルとクラウドのフォルダをインテリジェントに認識し、OneDriveの同期ステータスが表示されるなど、OneDriveやMicrosoft 365がより深く統合される。詳細ペインから関連コンテンツに簡単にアクセスしたり、ファイルのアクティビティをアップデートできるなど、ファイルを開くことなくエクスプローラー上で共同作業を進めるようなことが可能になる。
ダイナミック・ライティングは、オープンなHID LampArray標準に基づいたRGBライトなど照明デバイスの制御を実現する。Acer、ASUS、HP、HyperX、Logitech、Razer、Twinklyなど、多くのデバイスメーカーがダイナミック・ライティングに対応する予定だ。
Windows Inkは、設定の検索ボックスなど編集フィールドにペンで直接手書き入力できるようになる(現時点で対応言語はUS英語のみ)。Microsoftは将来的に、Windowsデバイスで入力できる全ての場所でペンを使った手書き入力の実現を目標にしている。
WindowsのPasskey対応によって、PasskeyをサポートしているアプリやWebサイトでWindows Helloを用いてPasskeyを作成し、またWindows Hello (顔、指紋、PIN)でサインインできる。スマートフォンやタブレットを使ったサインインも可能だ。
これらのほか、Build 22631.2050は、クイック設定での新しいボリューム・ミキサー体験、Windows Spotlightの改善、日本語など新しいナチュラルボイス、安全ではないパスワードのコピー&ペースト警告などのベータテストを含む。