iPhoneで撮影した写真やスクリーンショットは、本体内の「ライブラリ」と呼ばれる領域に保存されます。それらの画像は、ユーザが明確に指示を出さないかぎり削除されることはありません。そのうえ、削除を指示してから30日以内は削除を取り消し(復元)できるという念の入り用です。
削除指示を出された画像は、特殊な領域で30日保管されます。写真アプリで「アルバム」タブを開き、画面のいちばん下にある「最近削除した項目」をタップしましょう。Face IDまたはTouch IDで本人確認を終えれば、30日以内に削除された画像が一覧表示されます。
その「最近削除した項目」画面に表示された画像は、サムネイル下に「◯◯日」と表示されています。それは完全にストレージ上から消えてなくなるまでの猶予期間で、画面の上へスクロールするに従い日数は小さくなります。
つまり、画面のいちばん上までいくと、数日以内に完全削除される画像を確認できます。削除指示から4週間の時点であれば、まだ間に合います。すぐに「最近削除した項目」の内容を確認し、目的の写真を表示して右下にある「復元」ボタンをタップして復元しましょう。
30日の猶予期間を過ぎた画像は、ユーザに通知したり承認を得たりすることなく自動消去され、永久に失われます。iPhoneのストレージからなんらかの方法でデータ復元することも不可能ではありませんが、コストを考えると現実的とはいえません。
ただし、クラウド領域(iCloud写真やGoogleフォトなどの画像保管サービス)やパソコンにデータがバックアップされていれば、そこから復元する手があります。画像の入手経路がメールやSNSメッセージアプリであれば、元のメッセージに添付ファイルとして残されている可能性もあります。諦める前に、探してみては?