JR東日本盛岡支社とヘラルボニーは21日、鉄道車両を生かした新しい文化の創造と、鉄道利用者や沿線の人々へ鉄道の旅の魅力を発信することを目的に、岩手県内でヘラルボニーのアート作品を彩ったラッピング列車を2023年秋頃から運行すると発表した。

  • 1両目「森の道・赤い森」ラッピングイメージ(JR東日本盛岡支社提供)

  • 2両目「森の道・青い森」ラッピングイメージ(JR東日本盛岡支社提供)

ラッピングの対象車両はキハ110系2両。おもに釜石線・東北本線(盛岡~花巻~釜石間)で快速「はまゆり」に使用される車両だが、運用の都合により他線区で運用する場合や、臨時列車等で他の線区を走行する場合もある。2023年秋頃から約2年間の運行を予定している。

デザインとして採用するアートは、ヘラルボニーと契約している岩手県出身の作家が描いた作品の中から、「岩手らしさ」「東北の豊かな自然」をイメージできるアートとして、田﨑飛鳥氏の「森の道・赤い森」「森の道・青い森」を採用した。「異彩を、放て。」をミッションに福祉領域の拡大をめざすヘラルボニーの世界観を岩手県内外の人に知ってもらうため、「アートと鉄道」という岩手の新たな文化創造への挑戦する企画となる。