UPSIDERは7月19日、法人間決済に関する不安や実体験についてのアンケート調査の結果を発表した。調査は6月21日〜7月5日、経理担当者を含める382人を対象に行われた。

  • これまで、法人間の決済で「ヒヤッとした経験」はありますか?

まず、法人間の決済で「ヒヤッとした経験」があるかどうか尋ねたところ、経理担当者では約7割が「ある」と回答した。それ以外の回答者では、「ある」と「ない」がほぼ同数となり、回答の傾向に差が出る結果となった。

「ヒヤッとした経験」の具体的な内容について聞いてみると、「把握していないサービスの請求が届いた」(33.2%)、「法人カードと個人のクレジットカードを間違えて、プライベートで利用された」(32.8%)、「支払い期限が過ぎた請求書を連携された」(32.5%)が上位に。

  • 経理担当者・決済管理者がこれまでの人生で経験した「怖い話」

一般従業員側で対応すべき稟議や支払の申請などの事務作業の抜け漏れや従業員による法人カードの「うっかり」も含めた不正利用について、経理担当者の約3人に1人が経験していることが分かった。

次に、業務に関連してクレジットカード払いが必要なシーンで、法人カードと個人のクレジットカード(立替払い)のどちらを利用したいかを聞いたところ、全体の約9割が「法人カードを利用したい」と回答。経理担当者・それ以外の職種による回答傾向の違いは見られなかった。

  • 業務シーンで使いたいのは法人カード?個人カード(立替え払い)?

理由については、法人カードを利用したいと回答した人の半数以上が「立替精算は手間がかかる」ことを挙げた。また、経理担当者による回答では、利用内容のタイムリーな把握や証憑保管が容易であることなど「管理の楽さ」に関する理由も目立つ結果に。

  • 法人カードを利用したい理由

法人カード利用にあたって不安に感じることを尋ねてみると、経理担当者では「従業員による意図しない決済(不正利用)」が55.6%で最多となった。また、「外部への情報流出による不正利用」は36.6%、「従業員の退職時回収漏れによる情報流出による不正利用」は31.7%に。上位5項目のうち3項目が「不正利用に関する不安」という結果になっている。

  • 法人カードを利用する上での不安(経理担当者)

経理担当者以外の回答でも、法人カード紛失や意図しない不正利用、情報流出などが上位に挙がる結果となった。

  • 法人カードを利用する上での不安(一般従業員)