サイボウズ チームワーク総研は、「年上の部下へのマネジメント」に関する意識調査の結果を7月18日に発表した。調査は5月24日〜29日の期間、30〜50代会社員の年下の上司1500人・年上の部下1000人を対象にインターネットにて実施したもの。
仕事のやりやすさにおいて、年下の上司と年上の部下ともに76%が「相手との仕事はやりやすい」と回答。その理由を尋ねたところ、年下の上司は年上の部下に対し、「仕事を任せられる」(40.0%)、「聞く耳を持っている」(35.2%)、「スキルや経験が十分」(34.2%)との結果に。
一方、年上の部下は年下の上司に対し、「上から目線がない」(42.3%)、「聞く耳を持っている」(39.8%)、「話しかけやすい雰囲気」(36.0%)と回答した。
年上の部下へのマネジメントに必要だと思うことを尋ねたところ、年下の上司側の意見では「敬語・丁寧な言葉遣い」(41.9%)が最多だったが、年上の部下側は27.7%にとどまった。
一方、マネジメントされる側となる年上の部下側の意見で最も多かったのは、「部下の話を聞く」(43.2%)だった。次いで、「適切な判断と意思決定」「部下のミスのフォロー」と続き、年下の上司が「年上の部下に実際にしていること」で回答した結果と10%以上の差がみられた。
年下の上司に対し、自身が年下の上司で苦労したことを尋ねると、「年上の部下の固定化したやり方・考え方」「年上の部下に気を遣い、伝え方が難しい」「年上の部下と他メンバーとの、関係調整」といった意見がみられた。
また、「年上の部下の価値観は、なかなか変わらない」(67.6%)、「年上の部下は、所属チームの人間関係に置いて気を遣う」(58.6%)との声もあがった。
年上の部下に関する意見を年下の上司・年上の部下、両者に尋ねたところ次のような結果に。「若い人の手本となるべき」(年下上司:80.8%、年上部下:77.3%)、「所属チームのパフォーマンス発揮の主力となるべき」(同:74.6%、同:69.7%)、「あれこれ指導しなくても、自走して成果を出すべき」(同:73.2%、同:65.8%)、「上司に適切な助言やアドバイスをするべき」(同:62.7%、同:64.8%)と続き、両者とも同様の傾向がみられた。