三菱電機 霧ヶ峰PR事務局は7月20日、小学生以下の子どもがいる夫婦(男女600名)を対象に6月に実施した「夏の就寝時に関する調査」の結果を公開。夏場の就寝時における「快眠温度」「快眠湿度」とそれを実現するための上手なエアコンの使い方を紹介した。

  • 左:夏の就寝時、エアコンを使用しているにも関わらず、 「寝苦しさ」を感じたことはありますか/右:夏の就寝時、寝室のエアコンをどのように利用していますか

調査によると、就寝時にエアコンを使用しているにも関わらず「寝苦しさ」に悩んでいる人は50.3%にのぼり、エアコンをうまく活用できていないことが伺える結果となった。

また、就寝時のエアコン使用について「タイマーを設定している」人が40.0%、「つけたり、消したりしている」人が13.3%と、半数以上の人が「つけっぱなし」にしていないことが明らかになった。一方で「就寝時、エアコンをつけていると寒い」という回答も27.5%あった。

睡眠環境プランナーの三橋美穂さんによると、快適に眠るためには布団の中の「快眠温度」(約33℃)・「快眠湿度」(約50%)を実現するのがポイントで、これらをコントロールするにはエアコンの使い方や寝具を工夫するとよいという。

例えばタオルケットを掛けている場合は27~28℃、肌掛け布団を掛けている場合は25~26℃に設定した上で、エアコンを一晩中つけっぱなしにすることを推奨している。

布団の中を快眠湿度にするために、エアコンは除湿運転ではなく通常の冷房運転でつけっぱなしにし、通気性の高い敷きパッドを使うことを勧めている。

  • 快適に眠るためのポイントは、布団の中の「快眠温度」と「快眠湿度」 で、エアコンはつけっぱなしがおすすめ

三菱電機は、一晩中エアコンをつけているときの「積算消費電力量」に関して、三橋さんと共同で「一晩中つけっ ぱなしの場合」と「入り切りを繰り返した場合」の比較実験を実施した。

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同じ設定温度では「入り切りを繰り返した場合」のほうが積算消費電力量は若干低いが、切った後に1.5℃~2.5℃の室温上昇を確認したとのことだ。三橋さんによると、「入り切り」では睡眠中に室温が上昇することにより目が覚め、睡眠の質が低下する可能性があるとのことだ。

  • 「一晩中つけっぱなしの場合」と「入り切りを繰り返した場合」の積算消費電力量の比較

子どもの適温は大人の適温よりも1~2℃低めを目安とし、家族で体感温度差がある場合は「暑がりさんに設定温度を合わせる」ことを推奨している。大人が寒い場合は、パジャマを厚手のものにしたり、掛け寝具を厚手にして保温性を高くしたりすることを提案している。

就寝時にエアコンをつけていると寒いという人には「2段階の温度設定」を勧めている。就寝1時間前から冷房をつけて部屋を冷やし、就寝時に「ねむり運転」(名称はメーカーによって異なる)を設定して温度を26℃~28℃に設定することで、冷えすぎる心配が少なくなるとのことだ。