俳優の早乙女太一と女優の山本千尋が20日、都内で行われた2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』(てんごうせい)の製作発表に出席した。

  • 左から山本千尋、早乙女太一

『天號星』は、座付き作家・中島かずき氏による新作公演で、江戸の町を舞台にした“あっ”と驚く入れ替わりの物語。世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す引導屋の主人・半兵衛を新感線の看板俳優・古田新太が演じ、その半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次を早乙女太一、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り・朝吉を早乙女友貴が演じる。

劇団☆新感線に初参加となる山本は、半兵衛の女房で裏では藤壺屋の表稼業と裏稼業を取り仕切っているお伊勢の実の娘・早風のいぶきを演じる。

山本は「私は上京して一番最初に見させていただいた舞台が、劇団☆新感線さんの『髑髏城の七人 Season鳥』で、そのときの衝撃というか、本当に感動しまして、それ以来ずっと、どこの取材でも劇団☆新感線さんに出たいと言い続けていたんですけど、ようやく叶えさせていただいたという形でこの場に立たせていただいております」と劇団☆新感線への思いを語った。

また、山本は太一について「一番最初は、『Season鳥』の蘭兵衛を見させていただいて、そこから半分ファンぐらいな感覚でいろいろ見させていただいています。『封刃師』で共演させていただいたときに、本当に速くて、色っぽくて、普段は宇宙人みたいに変わっているところがあったり、そのギャップが魅力だなと思っています」と熱弁。

太一も「中国武術がとてつもないです。僕も2度ほど教えていただいたのですが、生で見ると迫力がとんでもなくて、美しくて」と山本を称え、「そういった面が今回の劇団☆新感線でも見られたらいいなと思いますし、僕も戦わせてもらうので楽しみです」と期待感。「宇宙人かはよくわからないですけど」と笑っていた。

同作は、9月14日より10月21日まで東京・THEATER MILANO-Zaにて、11月1日より20日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホールにて上演。この日の製作発表には、古田新太、早乙女友貴、久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、池田成志、作・中島かずき氏、演出のいのうえひでのり氏も登壇した。