米Googleは7月19日(現地時間)、Windows版「ニアバイシェア(Nearby Share)」アプリの正式提供を開始した。Androidが備えるコンテンツの近接共有機能を使って、Windows PCとAndroidデバイス、Chromebookの間で、写真や動画、ドキュメントを簡単に送受信できるようにする。今年3月にベータ版がリリースされ、その利便性に触れた利用者から正式版を待ち望む声が上がっていた。
利用するには、公式サイトから「Nearby Share for Windows」を入手してWindows PCにインストール。動作要件はWindows 10(64ビット版)以降。ARMデバイスはサポートしていない。完了したらアプリを開いてGoogleアカウントでログインし、デバイス名や共有を許可する範囲を設定する。共有範囲の選択は以下の4つだ。
- 全員:ニアバイシェアをオンにしている近くにいる全員のデバイス
- 連絡先:近くにいて連絡先が登録されている人のデバイス。全ての連絡先か、特定の連絡先に公開するかを選択可能
- あなたのデバイス:同じGoogleアカウントでログインしている自分のデバイス
- 誰にも公開しない:デバイスは非公開となり、誰とも共有しない
対応するAndroidデバイスはAndroid 6.0以上。送受信には、双方のデバイスでBluetoothがオンになっていて同じネットワーク(無線/有線)に接続し、5m以内の距離にある必要がある。
他のデバイスにファイルを送信するには、Windows用Nearby Shareを開き、送信するファイルまたはフォルダを選択すると、近くにある受信可能なデバイスの探索が始まるので、結果から送信先のデバイスを選ぶ。PINコードが届いた場合、受信側のデバイスとPINコードが一致していることを確認して[共有]をクリックする。
他のデバイスからファイルを受け取るには、送信側のデバイスから検出されるように設定しておくと、ニアバイシェア経由の共有リクエストの通知が届く。内容を確認して[承認] または[拒否]を選択する。
正式版はベータ版より送受信の安定性が向上しており、また以下の2つの機能が追加された。
- ファイル転送が完了するまでの推定時間の表示:動画やフォルダ全体のような大きなコンテンツを送信する際に必要な時間を把握できる
- 転送中のファイルの画像プレビューを通知内に表示:正しいファイルを転送しているか、転送中に確認可能