学習管理アプリ「Studyplus」運営のスタディプラスは7月19日、学習管理アプリ「Studyplus」上で中高生を対象にPFUと共同で実施した「勉強時の『デジタル』と『紙』の使い分けに関するアンケート調査」の結果をまとめたレポートを公開した。
このレポートは5月31日〜6月5日、中高生2,967名(中学1年生60名、中学2年生187名、中学3年生428名、高校1年生521名、高校2年生649名、高校3年生1107名、それ以外15名)を対象に、学習管理アプリ「Studyplus」上で実施したアンケート調査の結果に基づく。アプリユーザーを通じてトレンドを研究する「Studyplusトレンド研究所」による調査となる。
学校に学習用端末があるか尋ねたところ、個人専用の学習用端末が全体的に普及していた。高等学校では導入が本格化した2022年度以降の入学学年から普及傾向にあり、高校1年生・高校2年生では8割を超えている。私物のデジタル端末(スマートフォン・タブレット・PC)を学習に利用することがあるかを尋ねると、中学3年生以降は9割超という高い割合で利用されていた。
学習時、デジタル端末と紙をどれくらいの割合で使い分けているか聞くと、教材閲覧時にはデジタル端末・紙を併用し、メモなどの記述は紙の使用が主流であった。また、授業中・自宅学習時よりも移動時にデジタル端末を活用した学習が活発に行われている傾向であった。
中高生が感じる「紙教材」と「デジタル教材」それぞれのメリット・デメリットを聞くと、「紙教材」のメリットとは勉強自体の進めやすさが上位となり、「勉強した証を物理的に見ることができて達成感がある」などの声もあった。デメリットとしては、教材の重さや使用場所の制限など物理的なハードルが上位となった。
「デジタル教材」のメリットは、動画や音声での理解しやすさに加え「移動中に見やすい」「場所を問わずに勉強しやすい」「勉強したい単元を探しやすい」といった、気軽な勉強しやすさが上位となった。一方で「学校と関係のないことをしてしまう」「目が疲れる」「充電が面倒」といったデジタルならではのデメリットが上位となったほか、「Wi-Fi環境の有無に左右」「端末が重い」という声もあった。
デジタル教材で勉強する際、付箋やメモで印をつけたくなったときにどうしているかを尋ねると、端末のメモ機能・紙ノートを併用する傾向にあった。スクリーンショットや教材内の機能も活用しており、状況によって使い分けていることがわかる。
授業中の板書、紙のノートや参考書の内容をデジタル端末(タブレットやスマホ)に写真で保存することがあるかという問いには、板書の写真保存は5割以上、紙のノート・参考書の写真保存は7割以上がすることがあると回答した。また、勉強時のスクリーンショット活用も9割超が経験していた。
デジタル端末で勉強する際に欲しい機能を尋ねると、書き込める機能、赤シート機能、付箋、メモ機能が挙がった。