国土交通省が都市鉄道の混雑率調査結果(2022年度実績)を公表。各都市圏の路線における最混雑区間の混雑率も公開した。2022年度、大阪圏の平均混雑率は109%で、前年度(104%)より5ポイント増加。最も混雑率の高い路線は阪急電鉄の神戸本線だった。
阪急神戸本線の最混雑区間は神崎川駅から十三駅まで。2021年度の混雑率115%に対し、2022年度の混雑率は134%で、前年度より19ポイント増加した。内訳を見ると、輸送力は前年度と同じ2万6,574人(7時33分から8時33分までの1時間で列車24本を運転。編成両数8.6両)だが、輸送人員が2021年度の3万488人から、2022年度は3万5,638人に増加している。
大阪圏における2022年度の混雑率は、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の地下鉄御堂筋線が梅田駅から淀屋橋駅まで混雑率123%(2021年度は118%)、地下鉄中央線が森ノ宮駅から谷町四丁目駅まで混雑率119%(2021年度は115%)、JR西日本の阪和線(快速)が堺市駅から天王寺駅まで混雑率120%(2021年度は90%)、阪和線(緩行)が美章園駅から天王寺駅まで混雑率117%(2021年度は95%)となったほか、JR西日本の大阪環状線・学研都市線、近畿日本鉄道の奈良線・大阪線・南大阪線、京阪電気鉄道の京阪本線、阪急電鉄の宝塚本線・千里線で混雑率110%以上となった。