国土交通省が都市鉄道の混雑率調査結果(2022年度実績)を公表。各都市圏の路線における最混雑区間の混雑率も公開した。首都圏では、つくばエクスプレスも2022年度の混雑率が138%となり、全国的に見ても高い数値を示している。

  • つくばエクスプレスの2022年度の混雑率は138%に

つくばエクスプレスの最混雑区間は青井駅から北千住駅まで。2021年度の混雑率は123%、2022年度の混雑率は138%で15ポイント増となった。内訳を見ると、朝7時29分以降の1時間で運転本数が1本減(2021年度25本、2022年度24本)、輸送力も減少(2021年度は2万775人、2022年度は1万9,944人)する中、輸送人員は2021年度の2万5,590人に対し、2022年度は2万7,480人に増加している。

現在、つくばエクスプレスは全列車6両編成で運転。今後、「8両編成化事業」で抜本的な混雑緩和を図る予定だが、作業可能な時間が限られること、構造上の理由で資材運搬だけでも時間を要することから、「10年を超える事業期間を予定」「2030年代前半にサービス開始(予定)」とのこと。

なお、2022年度の混雑率に関して、首都圏の大手私鉄も前年度より増加し、混雑率120%以上の路線も。京王線の下高井戸駅から明大前駅まで混雑率129%、小田急小田原線の世田谷代田駅から下北沢駅まで混雑率128%、京成押上線の京成曳舟駅から押上駅まで混雑率128%、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の小菅駅から北千住駅まで混雑率127%、東急田園都市線の池尻大橋駅から渋谷駅まで混雑率125%、小田急江ノ島線の南林間駅から中央林間駅まで混雑率124%、西武新宿線の下落合駅から高田馬場駅まで混雑率123%、東急目黒線の不動前駅から目黒駅まで混雑率120%となった。