Vシネクスト『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』(2023年9月1日より期間限定上映、2024年3月27日Blu-ray&DVD発売)を記念し、7月15日に東京ドームシティ シアターGロッソで20周年記念イベントが行われた。
当日は二回公演を実施。一回目は20年前に監督を務めた諸田敏監督が登壇し、キャスト陣と当時を振り返りながら再会を喜んだ。
二回目も早速イベントが始まると、アバレッド/伯亜凌駕役の西興一朗、アバレブルー/三条幸人役の富田翔、アバレブラック/アスカ役の阿部薫、アバレキラー/仲代壬琴役の田中幸太朗が登場し、それぞれ名乗りを披露し会場を盛り上げた。
イベントが始まるや否やボルテージも上がっている中、1人ずつ挨拶。西は「短い時間ですが、楽しんでいってください」と元気に、「Gロッソ用ニューヘアで登場しました!」と富田。阿部は「お久しぶりです」。最後に田中は「最高に楽しもうぜ!ビズリーチ!!」とビズリーチポーズも披露し会場も爆笑。
そしてスペシャルゲストとして9月1日より期間限定上映となるVシネクスト『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』を手掛けた木村ひさし監督も登場。木村監督は「爆竜チェンジ」という掛け声、ポーズとともに着てきたシャツを脱ぎ捨てるとアバレイエローに変身?し、黄色のユニフォーム姿に。会場からも大きな拍手が起こった。
登壇者も揃ったところで、木村監督の好きなエピソードであるという第20話「キラーオー、アバレ初め」の生コメンタリーがスタート。アバレンジャーのことならなんでも知っているという阿部より、この放送が20年前の7月13日だったことも明かされ、ちょうど同じ時期だったことに会場からも驚きの声が上がった。
それぞれ当時を振り返ったり所々ボケたりしながら、生コメンタリーは進んだ。西から「言いたいことが全部入っている!『アバレンジャー20th』で結構出てくる重要なシーンに繋がっています。予習ということです!」とTVシリーズの20話がVシネに繋がる何かがあるということが明かされた。
さらに木村監督からも告知。現在、読売テレビ・日本テレビ系にて放送中の『CODE-願いの代償-』の4話の放送時に「この中の誰か一人が出演しているかも!?見てください」とアピールした。
元々『アバレンジャー』が好きだったという木村監督。「当時見ていたスーパー戦隊の中で、なんだこれ?って思って見始めたのがスタートです。王道じゃないし、なんだアバレって?って、回を重ねていくことに見ざるを得なくなって」とその理由を語った。「スルメみたいな感じだね!」と西がしみじみするも、「スルメンジャー!!」「かっこ悪いからやめて」とコントのようなやり取りも繰り広げられた。さらに木村は「娘と1番見ていたのが『アバレンジャー』で、スカイシアターにも1回行きました。だから今日も嬉しいです!」と笑顔で付け加えた。
当時の撮影現場での思い出を質問された田中は、「20年前、すごい楽しかった!」とコメント。「スケジュールゆるかったし、ずっと楽しい記憶しかない」と振り返った。
本作でアソシエイトプロデューサーとしても参加している西は、本作の実現について「コロナ禍で暗い作品を見るのが嫌になって、自分で演じるのも嫌で、その頃YouTubeをやっていて翔と『アバレンジャー』の1話と50話を見直して感動したんです。50話のラストはいろんなことを思い出して、二度とできないものだと思っていたんだけれど、ファンから19周年ですねってコメントとかもあって来年20周年かとか思って……ファンの方のおかげです!」と語ると会場からも喝采。
続いて西は「まずキャストの意思を確認したら、みんな結構やる気があって、そこから動いてプロデューサーに相談しました。みんなのダイノガッツが集まってできた作品です!」と実現への道を明かした。
木村監督は本作を手がけたことについて、「楽しかった!ずっと撮りたかったし、西さんと一緒に(別の作品で)仕事をした時に、どんなに撮りたいかってことを熱弁していたんです。『西さんなんとかならない?』って」と西に作品への想いを伝えていたのだという。
西もその想いに応えるように「木村監督とアバレンジャーは相性がいいと思っていて10周年の時にもオファーして実現しなかったんだけど、20周年でオファーして実現することができました。スケジュールも奇跡的にはまるタイミングで、自分が出ている作品でめちゃくちゃ面白いなんて言ったことないんですが、本当におもしろいです」と太鼓判を押した。
ここで、三条笑里役の西島美智が撮影中に裏でメイキングとして撮影、さらに編集まで行った特別映像が到着。会場でしか見れない映像には、木村監督が本作に出演していることが明かされる動画となっていた。
ゲスト出演する大友花恋、Fischer'sについてに質問されると、大友は木村監督が希望して実現したキャスティングだったことも明かされ、キャストからも「お芝居がすごくいい。取り組み方がいい」と絶賛のコメント。田中は「大友さんのシーンが1番好き」と言うと、阿部も「20回くらい泣いている」と続け必見であることをアピールした。さらに「まだ発表されていない人もいます!」とコメントした。
また、8月27日よりTTFCで配信となる『爆竜戦隊アバレンジャーwithドンブラザーズ』についても触れられると「ドンブラザーズはとにかく若い役者が多く、お芝居も良くて良いコラボだった」と明かし、「喫茶どんぶらにも行ったし“あばれ”繋がり!」とコラボ作品をアピールした。阿部は、出番がなかったものの自身で購入したアバレスーツを着てリスクペクトを込めて喫茶どんぶらの撮影にあいさつに行ったことも明かした。
その後、TikTokでも盛り上がっている座ったまま踊れるアバアバダンスを会場の観客も含めてみんなで踊ることに。
富田からダンスのレクチャーがあり、会場一体となって「We are the ONE ~僕らはひとつ~」を踊り始めるとステージ上段には串田アキラが登場。串田の登場に会場も爆上がり。
曲も終わると「生で聞けるなんてない!僕らも生歌は初めてです」と西がコメントし、串田も「Gロッソいいですね。ずっとアバレンジャーのEDを各地で歌っていて、ここで歌えて最高です!もっと前からやってくれればよかったのに」と笑いを誘った。さらに串田にOP曲として作品を象徴する楽曲「爆竜戦隊アバレンジャー!」も披露し、会場は一体化し盛り上がった。
イベント最後に、串田は「今日、本当に楽しかった。みなさんに会えて本当によかった!」と笑顔でコメント。木村監督はOPの歌詞にもかけて、「アバレた数だけ優しくなれるので、みんなで映画も見てください」とアピールした。
田中は「みんなのおかげです!」と感謝を伝え、阿部は「今日たのしかったですか?」と観客の反応も楽しみ「今日も楽しいけど『アバレンジャー20th』はもっと楽しいです!9月10日の和歌山マリーナシティもみんな来てくれますか?」とアバフェス20thの告知も行った。
富田は「みなさんとともに、また忘れられない思い出ができました!苦しいときとか状況もあるかもしれないけれど、またこれを機にアバレていきたいです!『ハッシュタグでアバレンジャー、アバレ20th、幸人最高でつぶやいてください!」と笑わせた。
最後に西は「アバレンジャーがこんなにも愛されていて本当に嬉しいです。9月1日みんなのダイノガッツで一緒に映画を盛り上げていただいけたら嬉しいです!」と想いを伝え、イベントは終わった。
さらに、8月17日に新宿バルト9にて完成披露舞台挨拶を実施することが決定。西興一朗、富田翔、阿部薫、田中幸太朗、木村ひさし監督の登壇を予定している。
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