俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT』(読み:ヴィヴァン)(毎週日曜21:00~、初回は108分スペシャル)がいよいよ16日にスタートする。キャスト陣は発表されているものの、役柄やストーリーについて一切明かされていない本作。事前の宣伝を控えるという初めての試みに挑戦しているTBSの狙いとは。そして、TBS史上最大のスケールで描く本作の裏側について、飯田和孝プロデューサーに話を聞いた。
本作は、『半沢直樹』をはじめ数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の原作・演出最新作。主演の堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司という全員主役級、日曜劇場史上最も豪華な主要キャストが決定しているが、どんな物語になるのか一切明かされていない。
飯田氏は「内容を明かさないプロモーションは、ある種の挑戦でした」と言い、その狙いについて「見る人が一番楽しんでもらえる形で108分を提供したいと考えたときに、事前の情報をあまり発信せずに、新鮮に今まで見たことのないものを受け取ってもらいたいと考えました」と説明した。
2日上旬にクランクインを迎えてから現在まで、モンゴルを含め様々な場所で撮影を行っている。グローバルなキャスト・スタッフに加え、総数3000頭以上の馬やラクダ、山羊、羊といった動物たちもチーム一丸となって制作中。昨今の日本のテレビドラマでは異例の長期海外ロケであり、すでに公開されている特報映像からもそのスケール感が伝わってくる。
飯田氏は、本作の撮影において人の支えをいつも以上に感じているという。
「いろんなところにお邪魔してロケをしていて、いろんな国の人に協力をいただき、いろんな動物たちも出てきますし、人に支えられて作っているというのが1話にすごく詰まっていると思います」
モンゴルロケに参加した現地の人たちの思いにも感動しているという。
「モンゴル人スタッフも200人~300人関わっていて、普段エンターテインメントの仕事をしていない人も通訳として参加してくれて、この日本のプロジェクトを成功させたいと思ってくれているという思いを感じながら撮影できたことが一番印象的でした」
気候の変動が激しく、砂漠ではインフラが整っていないという環境の中で、どのようにしたら最大限にパフォーマンスを発揮できるかスタッフ、キャストみんなが試行錯誤しながらの撮影に。
「2カ月モンゴルや砂漠でロケをするというのはスタッフにとっても初めての経験だと思いますが、その中でいかに工夫して力を合わせ、いいものを作ることに特化できた2カ月間は、しっかり映像に現れてくると思います」