企業向けにデジタルマーケティングの支援を行う企業・ナイルは、Twitterを毎日利用している人を対象とした、Twitterの利用状況に関するアンケート調査を実施、その結果を公開した。対象となったユーザーの実に4割近くが「ほかのSNSへの移行を検討」していたようだ。
Twitterは、昨年10月末に実業家のイーロン・マスク氏に買収されてからというもの、仕様変更やトラブルが相次ぎ、ユーザーのみならず世間を賑わせている。最近でも7月1日に、事前予告なしで(一時的という)閲覧制限が実施され、多くのユーザーに混乱を招いていた。また、Meta社から7月6日に、Twitterの対抗馬と目される「Threads」がリリースされたことで、Twitterのトラフィックが減少しているという報告もある。
本調査は、ナイルの運営するスマホユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv(アプリヴ)」にて実施されたもので、Twitterを毎日利用する男女534人を対象に、今年7月6日から7月10日の期間でTwitterの利用状況に関するアンケート調査を行なった。同様の調査は今年2月、4月に続き3回目となるそう。
調査では、まず「Twitterを利用する頻度」を質問したところ、全体の94%が現在でも「毎日利用している」と回答。一方で、Twitterに対する不満を感じているユーザーが増えており、19.7%が「少し不満」、6.0%が「かなり不満」と、あわせると25.7%が何らかの「不満」を感じていることが明らかとなった。これは調査開始以降で、最も高い割合だったそう。
続いて、「ほかのSNSへの移行を検討したことがある」または「既に移行先SNSを利用している」と回答した人は全体の39.5%で、前回調査から増加傾向にあるという。「検討したことはない」と回答したのは46.3%で前回調査から減少し、過去最も少なかった。ほかのSNSへの移行を検討してる人が増加傾向にある状況から、同社は「徐々に『Twitter離れ』が進んでいる」と考察している。
ほかのSNSへの移行を検討している理由で最も多かったのは、25.3%で「サービスが有料化する可能性」。次いで22.2%で「サービスが終了する可能性」だった。3位には、「新しい機能が使いづらい、好みではない(15.7%)」で、これは前回調査(8.1%)から不満が倍増していた。
移行先として最も多かったのは「Instagram(37.4%)」で、次いで「LINE(16.2%)」が挙げられた。また、新興SNSの「Bluesky」や「Misskey」のほか、Instagram版Twitterとして話題の「Threads」も、移行先の新たな選択肢として選ばれていた。