少年忍者/ジャニーズ Jr.の川崎皇輝(「崎」は、たつさき)が主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『拝啓、奇妙なお隣さま』が、きょう15日(24;00~※一部地域を除く)に放送される。
昨年9月、史上最年少22歳(※当時)で『テレビ朝日新人シナリオ大賞』第22回大賞に選出された若杉栞南氏の受賞作『拝啓、奇妙なお隣さま』。事故に遭い、昏睡状態となった男子高校生・山村陸(川崎)が、同じ病室に入院中の患者=“お隣さん”2人と意識の中で会話を繰り広げていく。世代も立場も異なる3人の心の交流、そして彼らを思う家族のドラマが瑞々しい感性によって繊細に描き上げられ、応募総数1064篇の中から大賞に選出された。同コンクールで最終選考委員を務めたトップ脚本家・井上由美子氏、岡田惠和氏、両沢和幸氏をうならせた感動のヒューマンストーリーだ。
川崎が昏睡状態の高校生という難役に挑んでドラマ単独初主演を果たすほか、大東立樹(ジャニーズJr.)はサッカー好きの高校生役で参戦。平泉成、鈴木浩介も出演する。“昏睡状態の主人公たちが意識下で語り合う”という異色の設定から、ドラマ化にあたっては、監督をはじめスタッフが表現方法を試行錯誤したという。
若杉は授賞会見で「この作品を書くにあたって、“家族って何だろう”と考えたとき、すごく温かいもので包まれていることに気がつきました。そんな家族の温かさを作品に埋め込むことができました」と家族への感謝を涙ながらにスピーチ。同時に、「これからたくさん脚本を書いて、どんなものでも若杉栞南の脚本だとわかるような作品をたくさん残せたら……」と抱負を語った。そんな夢への第一歩は早くも実現。8月5日スタートのドラマ『ハレーションラブ』(主演・高橋ひかる/毎週土曜23:30~)のシナリオライターに抜擢され、若杉はすでに新鋭脚本家としての人生を歩み始めている。
今作は「テレビ朝日新人シナリオ大賞」応募時は2時間想定の作品だったが、若杉氏が60分サイズにリライト。井上氏は修正後の脚本にも目を通し、「改めて、生と死を扱いながら前向きな世界観を描ける作者の才能は抜きんでていたなと思いました。こうして直したものを読むと、やっぱり推してよかった!」と太鼓判を押した。
■井上由美子氏 コメント
改めて、生と死を扱いながら前向きな世界観を描ける作者の才能は抜きんでていたなと思いました。こうして直したものを読むと、やっぱり推してよかった! と私自身は思っております。今回の脚本では、芝広場で3人が横になり話すところが際立っていましたね。「これもあの病室の奇跡ね」が嫌味なく伝わってきました。ラストの数年後も単なる結果を見せるだけでなく、生きることを後押しする感動がありました。ドラマになるのを楽しみにしています!