帝国データバンクは、食品メーカー主要195社における「価格改定動向について」の調査結果を7月12日に発表した。
7月12日時点、2023年の値上げが3万品を超えたことが明らかになった。全食品分野に及ぶ年3万品目超の値上げは過去最大級。特に10月は、酒類、ソーセージ、調味料などを中心に3716品目が既に値上げ予定で、最大で1年前と同水準の8000品目台に到達する可能性があるという。
上昇が続く電気代の先行きは不透明なほか、人件費の上昇、円安による輸入物価の押し上げなど潜在的な値上げ要因の解消はできておらず、家計負担増による購買力低下で消費者の「値上げ疲れ」も出ている。積極的な値上げの動きは出づらいものの、年末から24年初頭も断続的な値上げの動きが続くと同調査は推察している。