東京・上野の東京国立博物館で、7月14日から「TOHAKU 茶館」が期間限定でオープンします。ふだんは一般公開されていない日本家屋「応挙館」で、訪日外国人に向け、東博ならではの“本物の日本文化、コト体験”を届ける……という趣向で、着物や禅、盆栽からメイド・イン・ジャパン素材の料理に日本酒、ジャパニーズ・ウイスキーまで、豊かな日本文化の魅力を伝える機会となっています。

東京国立博物館の緑豊かな敷地内に、ひっそり佇む応挙館。名古屋市郊外の明眼院の書院として1742年に建てられ、その後、三井物産の初代社長で茶人でもあった益田孝氏(鈍翁)の東京・品川にある邸内に移築され、1933年に同館に寄贈された、270年もの歴史を持つ日本家屋です。室内では江戸時代の絵師、円山応挙が描いたとされる障壁画(現在は複製)を眺める、まさに日本文化の粋を集めた空間。この貴重な文化空間で体験できるのが、京都の着物体験や ZEN呼吸法・盆栽体験など、これぞTHE・日本カルチャー! なアクティビティの数々です。

「5分で着られるKIMONO体験」は、京都で1点1点丁寧に仕立てられた着物を、1人でも簡単に着られる着付けで体験。そのまま着物姿で日本庭園を散策したり、東博館内も観覧できます(6,000円)。

また、あのスティーブ・ジョブズも傾倒し、今や世界的な人気を博している「禅」。ここでは、ZEN呼吸法呼吸アドバイザーの椎名由紀さんを講師に迎え、「長年続いた心身の不調を克服した」という自身の体験談も交えながら、「ZEN 呼吸法」を楽しくレクチャー(5,000円)。

加えて、海外では「BONSAI」として認知され魅力にハマる人が年々増えている、鉢の中で山の植物を育て愛しむ芸術「盆栽」も、盆栽の形を整えたり剪定したりする様々なテクニックを学べる「盆栽教室」として、応挙館の中庭で開催。着物、禅、盆栽……と、“ワビ・サビ”を求める訪日観光客のみなさんが、本物の日本文化を楽しく体験できる充実の内容に。

また、木桶仕込みの日本酒・新政や、ジャパニーズ・ウィスキーの代表格「イチローズモルト」、完全オーガニック梅酒「大地の梅」など、こだわりのお酒もラインナップ。さらにうどんに蕎麦、おいなりなどの軽食、抹茶や生菓子などの和スイーツ、週末には予約限定で御前も提供するそう。目で、舌で、五感で、日本の豊かな食を味わえます。なお食事は8月から販売開始予定とのこと。

予約申し込み、チケットはローチケにて販売、空き状況によっては当日参加も可能。各アクティビティの開催日時や価格、飲食メニューなどの詳細は公式サイトで確認できます。訪日外国人の方はもちろん、日本人もあらためて日本文化の魅力を再発見できる「TOHAKU 茶館」は、2024年1月28日まで、東京国立博物館 応挙館で開催です。

■information
■information 「TOHAKU 茶館」(TOHAKU CHAKAN)
会場:東京国立博物館 応挙館
期間:7月14日~2024年1月28日(10:00〜16:30、LO16:00)/月曜休、12月23日~1月1日、ほか休業日あり
予約:申込み、アクティビティ、飲食メニューのチケットはローチケで販売