モバイル社会研究所(NTTドコモの企業内研究所)は7月13日、「スマホの親子間ルール」に関する調査結果を発表した。調査は2022年11月、関東1都6県に住む、小学生及および中学生とその親600名を対象に訪問留置調査にて行われた。

  • スマホの親子間ルール

    スマホの親子間ルール

スマホを所有している子どもと親との間で設けているルールを教えてもらったところ、学年問わず「勝手に課金・ネット購入をしない」や「アプリをダウンロードするときは保護者に相談し、追加料金がかからないようにする」など、『料金』に関わる項目が目立つ結果に。

また、小学校低学年ではスマホを使用する『場所』や『時間』に関連するルールが多く、学年が上がると、さらに『個人情報』に関わるルールが増える傾向が見られた。

  • スマホの親子間ルール経年変化

    スマホの親子間ルール経年変化

次に、スマホに関する親子間ルールが、この5年でどのように変化しているのかを調べたところ、小学生は全体的にルールが増加したのに対し、中学生は減少傾向に。小学生は特に、「個人情報・料金」(2018年比+17pt)に関するルールや「歩行中や自転車走行中は利用しない」(同+13pt)が増加した。

また、設定したルールが破られてしまう比率を調べたところ、中学生は「ルール未設定」の割合が7ポイント減り、「ルール設定しているが、破られてしまう」割合が6ポイント減少。背景として、この間スマホの低年齢化が進み、今の中学生は小学生時代からスマホを持つ割合が増え、中学生はある程度スマホに慣れている人が多い(親子間ルール設定期間も長い)と推測。一方、小学生はGIGAスクール構想もあり、より利活用が増えたことから、ルール設定項目も増えたと考えられる。