サントリー食品インターナショナルは7月13日、気象専門会社・ウェザーマップとの共同検証実験から、地面の照り返しの影響の差などにより、子どもの身長の高さで計測した気温が大人と比べ、7℃程度高くなることを確認したと発表した。この結果から、大人よりも背が低い子どもは、熱中症の危険度が高まると推測している。

  • 子どもの高さの気温は大人より7℃高い

サントリー食品インターナショナルは、「GREEN DA・KA・RA」ブランドの熱中症対策啓発活動の一環として、大人に比べ、地面からの距離が近く照り返しの影響を受けやすい子ども特有の暑熱環境を「こども気温」とネーミング。

7月13日~16日までの期間限定で『「GREEN DA・KA・RA」の「こども気温お知らせ自販機」』をオリナス錦糸町(東京都墨田区)に設置し、「こども気温」啓発イベントを開催する。併せて「こども気温」啓発動画も制作し、サントリー公式YouTubeチャンネルにて発信していく。

  • 『「GREEN DA・KA・RA」の「こども気温お知らせ自販機」』

「こども気温」検証実験は、5月17日13:45~14:45の真夏日に東京都内ビル屋上にて実施。ウェザーマップ社立ち会い・監修の下、大人(高さ170cm)と子ども(高さ120cm)のマネキンを横並びにし、屋外にて地面の照り返しによる気温差と表面温度差を、黒球式熱中症指数計と赤外線サーモグラフィーにて計測した。

その結果、大人の胸の高さ(150cm)では気温31.1℃に対し、子どもの胸の高さ(80cm)では気温38.2℃に上昇し、気温差は7℃程度あることがわかったという。

  • 表面温度計測結果(赤外線サーモグラフィーにて計測)