米Appleは7月12日(現地時間)、「macOS Sonoma」(今秋正式版リリース予定)のパブリックベータテストを開始した。

有効なApple IDを持ち、Apple Beta Software Programの規約に同意して登録すれば、誰でもパブリックベータ版をインストールして試用できる。ただし、パブリックベータ・プログラムは問題の修正や品質向上のためのフィードバック収集を目的としており、開発途中のバージョンのため、エラーや不具合が発生したり、正しく機能しない可能性がある。Appleはメインデバイスへのインストールを避けることを強く勧めている。

パブリックベータ版の導入のステップは以下の通り。

  1. Apple Beta Software ProgramのページでApple IDを使ってサインイン
  2. インストールするMacのバックアップを作成
  3. macOS Ventura 13.4以降を搭載したMacは、「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進み、「ベータアップデート」の横にある「情報」ボタンをクリックしてインストールしたいmacOSベータを選択する。macOS Ventura 13.3以前のMacは、「macOS Public Betaアクセスユーティリティ」をダウンロードしてインストーラを実行。
  4. 「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」からmacOS Sonoma betaをダウンロードしてインストール。

macOS Sonomaは、情報へのアクセスや生産性を高める新機能を多数備える。ウィジェットをデスクトップに配置できるようになり、連係機能を使ってiPhoneのウィジェット環境も利用できる。プレゼンターを切り抜いてプレゼンテーションの前に配置して存在感を高める「プレゼンターオーバーレイ」や、風船や紙吹雪、ハートといったリアクションを伝えるエフェクトなどで、ビデオ会議の効果を高めることが可能。Safariは、クッキー、履歴、拡張機能、タブグループ、お気に入りなど、プロフィールごとの管理に対応。新たにWebアプリをDockに登録できるようになる。また、ゲーム向けにCPU/GPUを最適化し、Bluetoothのサンプリングレートを高めてワイヤレスコントローラの遅延を低減させるゲームモードが用意される。

macOS Sonomaに対応するMacは以下の通り。

  • MacBook Air(2018以降)
  • MacBook Pro(2018以降)
  • iMac(2019以降)
  • iMac Pro(2017)
  • Mac mini(2018以降)
  • Mac Studio(2022以降)
  • Mac Pro(2019以降)