近日公開!? メガ・サカバンバスピス!? 新作の巨大生物パニック映画かと思いきや、これは絶滅古代魚サカバンバスピスを主役に据えたパロディポスター。リアルに描くほどに可愛い、ちょっと間抜け…。サカバンバスピスとは?

メガ・サカバンバスピス

  • (Twitter スズキ唯知@Tadatomo_S より引用)

そのキュートな風貌からすっかりネットミームとして定着したサカバンバスピスですが、そもそもどんな生き物なのでしょうか。サカバンバスピスは、古生代のオルドビス紀(約4億6000万年前)に生息していた魚類で、すでに絶滅しています。ボリビアのオルドビス紀の地層から化石が発見されました。

この風貌が世に知られることになったのは、ヘルシンキ自然史博物館のサカバンバスピスの復元模型がきっかけでした。可愛らしくも、情けないようにも思える模型のお顔がネットにあげられると一気に注目を集めることに。リアルなタッチの映画ポスターの真ん中でサカバンバスピスのマンガチックな表情が際立っていますよね。フォロワーたちも巨大サカバンバスピスムービー企画にノッたり、突っ込んだり。

「最高じゃないですかww」「ラストは泣きました」「まさかの目からビーム」「これは最高に愛らしいモンスターだ」「ヒット作間違いなしやわ」「次回はサメサイクロンとの対決」「溢れ出るB級映画臭..」「どんな経緯でそうなるのかwww」「よわそう」「ん? 東宝の新シリーズですか? 」「核実験から生まれた『シン・サカバンバンピス』に期待」などなど。投稿者でありポスターの制作者であるスズキ唯知 さんにお話を伺いました。

■制作者さんに聞く

……なぜサカバンバスピスを映画ポスターにしようと考えましたか。

たまたまSNSで復元模型も見かけたのがきっかけです。少し間の抜けた感じの顔が面白くて絵に描いてみようかと考えたのですが、そのときに『メガ・ピラニア』という映画のポスターを思い出しまして、そうだあの映画のポスターのパロディとして描いたら面白そうだと…本当にただの思いつきでした。

……サカバンバスピスのポスターを作る上で苦労、工夫した点は?

あまりリアルにしすぎると怖い感じになってしまいそうだったので、あくまで愛らしさを感じるように描けたらなと心がけました。あとは見た人に「これはB級映画だな」と思ってほしかったので、どこか馬鹿馬鹿しさがにじみ出るようにモチーフや塗り方を工夫しました。

……ポスターを作って改めて感じたサカバンバスピスの魅力は?

気持ち悪い可愛らしさですね。復元模型にもいくつかの形があるようですがSNSで流行ったこの顔のものがやはり一番可愛いですね。現代には存在しない未知の生物の持つ気味の悪さと、間の抜けた顔から感じる憎めない感じが同居しているところが一番の魅力だと思います。

▼メガ・サカバンバスピス