テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」は6月19日~6月20日、投資未経験者1,095名を対象にアンケート調査を行い、将来的な投資意思の有無について詳細に分析を行った。
将来的に始めてみたい投資について質問したところ、「特にない(投資を始めるつもりはない)」と回答した人は62.9%で、何らかの投資を選択した人は37.1%となった。投資未経験者のうち、将来的に投資する意思があるのは3人中1人であることがうかがえる結果に。
何らかの投資を選択した人のうち、最も多かった投資対象は「株式投資(トヨタ、アップルなど)」で41.0%、2位は「投資信託(日経225インデックス、S&P500インデックスなど)」で21.0%、3位は「FX(ドル円、ユーロドル取引など)」で19.7%となった。
なお、「具体的にはないが投資は始めたい」と回答した人も28.0%と高い割合で、投資意思はあるものの具体的なイメージを持ててない人も多いという結果になっている。
将来的に投資する意思がある人の割合を年齢別に集計してみると、最も高い割合となったのは20歳~29歳の53.3%だった。年齢上昇とともにこの割合は低下しており、2位は30歳~39歳の48.6%、3位は40歳~49歳の45.7%、4位は50~59歳の38.8%、最も低かったのは60歳以上の24.5%となっている。
若い世代では半数が投資意思がある一方で、投資未経験のまま年齢上昇とともに投資意思が弱くなっていくことが読み取れる。
将来的に投資する意思がある人の割合を職業別に集計してみると、1位は「学生」の100%、2位は「会社員(技術系)」の52.5%、3位は「会社員(事務系)」の50.4%となった。「学生」はサンプル数が6と少ないことも考慮する必要があるが、非常に高い値が出ている。
一方で、最も低い割合となったのは「専業主婦(主夫)」で24.7%。これに続くのが「公務員」の31.4%、「パート・アルバイト」の35.4%となった。
将来的に投資する意思がある人の割合を投資していない理由別に集計してみると、1位は「時間がないから」の51.1%、2位は「周りに投資している人がいないから」の49.4%、3位は「知識が不足しているから」の47.3%だった。
一方で低い割合となった理由に目を向けてみると、最も低いのが「分からない(考えたことがない)」の8.1%、続いて「ギャンブルのようなもので不適切だから」の19.8%、「資産を増やす必要がないから」の28.0%となっている。
将来的に投資する意思がある人の割合を貯蓄額別に集計してみると、1位は「300万円~499万円」の46.4%、2位は「100万円~299万円」の45.5%、3位は「500万円~999万円」の43.8%となった。
最も割合が低かったのは「50万円未満」の31.5%で、続いて「1,000万円~2,999万円」の31.8%、「3,000万円以上」の32.6%。貯蓄額が一定以上になると投資意思のある人の割合が減るという、少し意外な結果となった。