モリサワは7月12日、2023年秋にリリースする新書体として、「欅明朝 Oldstyle」や「ボルクロイド」「プフ サワー」など16ファミリーを発表した。今秋以降、2,000書体以上のフォントを提供する「Morisawa Fonts」などを通じて利用可能となる。
今回発表したのは、広告や動画テロップなど印象的な見出しに映えるデザイン書体を多く取りそろえた16ファミリー。
広告やコミック、ロゴデザインに向く、パワフルでエッジの効いた作風の「ボルクロイド」、ミステリアスな意匠の「月下香(げっかこう)」、幾何学的な骨格に丸みのあるエレメントを組み合わせた「アルデオ」、そして可愛らしい太ゴシック風デザイン書体「つぶてん」をリリース。
また、上品でやわらかい印象を持つオールドスタイルの「欅(けやき)明朝 Oldstyle」、「欅角ゴシック Oldstyle」は、それぞれ2ウエイトを用意する。
統一しすぎない自由な字形と小さめな字面の「プフ」シリーズから、新たにレトロな可愛さやキャッチーな明るさの表現が得意な書体の「プフ サワー」、「プフ ソワレ」も展開。
さらに、台湾の玉川設計所が手掛ける繁体字フォントをベースに制作された、涼やかで洗練された雰囲気の「美風(みかぜ)」、台湾の子会社であるArphic Typesの書体の漢字を組み合わせた「翠流(すいりゅう)きら星」と「翠流ゆゆポップ」は遊び心やホッとするような優しさを伝えるのに適したデザイン書体となっている。
そのほか、毎日新聞社が開発したモダンテイストの明朝体「瓦明朝」、品位や信頼感がある太楷書体「史仙堂(しせんどう)楷書体」、ローコントラストかつクリアですっきりとした印象の欧文フォント「Lutes UD PE」の多言語展開として、Thai/Arabic/Devanagariを新たに追加した。