まもなく夏本番。今年は規制のない久々の夏ということで、この時を楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか?夏ならではの楽しみの1つが音楽フェス。そんなフェス気分をひと足先に味わえるイベントが都内で開催されているのだそう。東京駅前で行われる「FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲」の様子をレポートします。

音楽フェス気分を先取り「FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲」

  • 「FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲」

フジロックといえば、日本のロックフェスティバルの先駆けであり、国内外からアーティストが集う日本最大級の野外フェス。今年は7月28日から7月30日の3日間で「FUJI ROCK FESTIVAL'23」が行われます。

開催を前にひと足早くその空気感が味わえるプレイベント「FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲」が、東京駅の目の前にある東京ミッドタウン八重洲にて7月8日から7月17日まで行われています。本プレイベントでは、フジロックにゆかりの深いアーティストによる無料ライブや名物フードの期間限定販売、フジロックでも出展している親子で参加できるワークショップなどが楽しめるのだそうです。

大都会のビルとビルの間に現れたフェス空間

東京駅から向かっていくと、東京ミッドタウン八重洲のビルとビルの間のガレリアにフジロックと書かれた大きなゲートが設置されていました。ゲートを進んでいくと、ガーランドやグリーン、アートなどが飾られ、まるでフジロックの会場である苗場の自然に囲まれている気分。東京のど真ん中にいるはずなのに、現地にいるようななんとも不思議な感覚に包まれます。

  • フジロックらしいフェス空間を演出した「FUJI ROCK GARDEN」

この日はイベント初日ということもあり来場者の数は1,000人近くと多くの人で賑わっていました。ゲートから奥へ進んでいくとステージが用意され、イベント期間中の土日祝にはフジロックにゆかりの深いアーティストによる無料アコースティックライブが開催されるのだそうです。この日は君島大空(独奏)、MIZ、田島貴男(Original Love)の3組のライブが開催され、会場は大盛り上がり。ライブの時間はたった30分であったものの、まるでフジロックの会場である苗場を思い起こさせるステージを披露しました。

  • 田島貴男(Original Love)のステージ

友達や家族連れなど、音楽ファンでなくても楽しめるコンテンツが盛りだくさん

音楽フェスと聞くと音楽好きだけが楽しむイメージがありましたが、フジロックではフェスならではの“フェス飯”や親子連れでも楽しめるワークショップなどが開催されているのだそうです。

実際にプレイベントでも会場にはキッチンカーが止まっており、フジロックの会場で人気の“フェス飯”を味わうことができます。販売されているのは、苗場のご当地グルメである「きりざいめし」と「もち豚丼」。

  • 苗場食堂名物「きりざいめし」(600円)

ご飯の上に納豆、刻んだ野沢菜、たくあんがのった、魚沼地方に伝わる郷土料理「きりざいめし」は、たくあんのパリパリとした食感がクセになる美味しさ。「もち豚丼」は越後名物でフジロックでは大行列ができる人気メニューなのだそう。もちのようにふわふわな豚肉と甘辛いタレが絶妙に絡み食欲をそそる味わいです。

  • 越後名物「もち豚丼」(700円)

音楽と共に“フェス飯”を堪能する、フェスならではの楽しみ方が東京でも叶います。

また、苗場の現地会場内「KIDS LAND」で展開している親子で楽しめるワークショップも実施されていました。この日は、木の端材を使って作るキーホルダー作りや、やわらかいハリガネと新聞紙を使って自分だけのムシを作るワークショップが行われ、キーホルダー作りではどんな絵柄にしようか、さまざまな色のペンや絵の具を使って、親子で真剣に悩みながら楽しむ様子が見られました。

  • キーホルダー作りを楽しむ親子

フジロック・オフィシャルショップのPOPUPストアも登場

1階ガレリアの「FUJI ROCK GARDEN」だけでなく、八重洲セントラルタワー2階のヤエスパブリックも「FUJI ROCK SQUARE」というもうひとつの会場となっていました。「FUJI ROCK SQUARE」では、フジロックゆかりのDJによるイベントやフジロック・オフィシャルショップ「GANBAN/岩盤」のPOPUPストアが出店。1階の「FUJI ROCK GARDEN」とは違う空気感でフジロックを感じられる空間になっています。

  • 「FUJI ROCK SQUARE」内のオフィシャルショップ「GANBAN/岩盤」

「GANBAN/岩盤」では、今年のオフィシャルグッズがずらりと並んでおり、実際に目で見て触れることが可能。またチケットの対面販売も実施しており、ここでチケットを購入すると、苗場プリンスホテル宿泊券やツアーバス乗車券、アウトドアグッズなどが当たる大抽選会も行なわれていることから、くじのガラガラという音が響いていました。

  • オフィシャルショップ「GANBAN/岩盤」の様子

会場内を見渡してみると、目当てのアーティストのライブを楽しむ人、フェスごはんやビールと共にゆったり夏の気分を味わう人、親子一緒にワークショップでものづくりに挑戦する人など、目的は人それぞれ。音楽が好きな人だけでなく、まだ音楽フェスに触れたことのない人でも楽しめるイベントとなっていました。プレイベントの開催期間は7月8日から7月17日まで。音楽フェスの雰囲気を感じに、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

Photo by Taio Konishi