英Nothing Technologyは7月11日(現地時間)、スマートフォン第2弾「Nothing Phone (2)」を発表した。メモリ8GB+ストレージ128GBモデルは79,800円、12GB+256GBモデルは99,800円、12GB+512GBモデルは109,800円。
Nothing TechnologyはOnePlusの共同創業者としても知られるカール・ペイ氏が率いるスタートアップ企業で、2022年7月(日本では8月)に同社初のスマートフォン「Nothing Phone (1)」を発売した。また、スマートフォンと並行して完全ワイヤレスイヤホンも製品展開しており、現行製品としては「Nothing Ear (2)」や「Nothing Ear (stick)」がある。
Nothing Phone (2)は、先代のPhone (1)やイヤホン各製品と同様に、Nothing製品を象徴する透明なパネル越しに中身が見えるようなデザインを踏襲する。引き続き環境負荷も考慮し、ミッドフレームやサイドボタン、SIMトレイは100%リサイクルアルミニウム製。プラスチック部品も80%以上にリサイクル素材またはバイオプラスチックを用いた。カーボンフットプリントは1台あたり53.45kgとする。
背面中央のワイヤレス充電コイルを囲むようにLEDライトを配置した「Glyph Interface」は一見Phone (1)とよく似ているが、細かく分割され発光パターンのカスタマイズ性も上がり、「スマートフォンに向かう時間を減らす」というコンセプトに沿って通知機能が強化されている。
デジタルデトックスを意識した同様の設計思想はソフトウェアの面でも見られ、Androidベースの「Nothing OS 2.0」には視界に流れ込む情報量を意識的に抑えるモノクローム表示などが実装された。Androidのメジャーアップデートは発売から3年間、セキュリティパッチの適用(2カ月に1回)は4年間継続する計画。
性能面では、Qualcomm Snapdragon 778G+を搭載するミッドハイレンジのスペックであった先代に対し、最新世代でこそないもののハイエンドに近い内容に進化した。SoCはTSMCの4nmプロセスで製造されるQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1を採用(※関連記事)。選定理由については、消費電力や熱管理の面でTSMC 4nmプロセスを評価すると同時に、ユーザーが真に求めるパフォーマンスと価格のバランスを優先したと説明している(編注:熱管理の話題はサムスン4nmの8 Gen 1との比較、コストに関してはTSMC製でより新しく高性能な8 Gen 2との比較と考えられる)。
画面サイズは6.55インチから6.7インチ、バッテリーは4,500mAhから4,700mAhに拡大され、急速充電も最大33Wから45Wに強化。最大15Wのワイヤレス充電も利用できる。
リアカメラは約5,000万画素 F1.88(広角24mm相当)+約5,000万画素 F2.2(超広角、画角114度)、フロントカメラは約3,200万画素 F2.45。メインカメラには1/1.56型のソニー製センサー(IMX890)を採用する。
Nothing Phone (2)の主な仕様は下記のとおり。
- OS:Nothing OS 2.0(Android 13ベース)
- SoC:Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1
- メモリ(RAM):8GB/12GB
- ストレージ(ROM):128GB/256GB/512GB
- ディスプレイ:6.7インチ 有機EL 2,412×1,080(フルHD+)最大120Hz
- アウトカメラ:約5,000万画素 F1.88(広角)+約5,000万画素 F2.2(超広角)
- インカメラ:約3,200万画素 F2.45
- 対応バンド(5G):n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n28/n30/n38/n40/n41/n66/n71/n75/n77/n78
- 対応バンド(4G):1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/30/32/34/38/39/40/41/42/48/66/71
- SIM:nanoSIM×2
- Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6)
- Bluetooth:5.3
- バッテリー:4,700mAh
- 外部端子:USB Type-C
- 急速充電:有線45W(PPS 20V/2.25A)、無線15W
- 生体認証:画面内指紋認証、顔認証
- 防水/防塵:IPX4/IP5X
- サイズ:約162.1×76.4×8.6mm
- 重量:約201.2g