山口県は7月7日、夏の山口県の魅力を語る上で欠かせない「山口の夏祭り4選」を発表した。
山口県は三方が海に開かれており、豊かな自然と温暖な気候風土に恵まれた暮らしやすい場所にある。1,500kmを超える長い海岸線を持ち、角島大橋や元乃隅神社は人気のスポットとして有名だが、夏は県内各所で行われる祭りにも注目とのこと。
日本三大火祭りの一つ「山口七夕ちょうちんまつり」は、約600年続く伝統的な夜祭り。室町時代に守護大名の大内盛見が先祖の冥福を祈るため、お盆の夜に笹竹の高灯籠に火を灯したのが始まりとされている。全国的にも珍しいろうそくの火を灯した数万個の紅ちょうちんが山口市内の商店街を赤く彩り、その幻想的な風景は、日本夜景遺産にも認定されている。
開催日時は、8月6日・7日の18時~22時。場所は、山口市中心商店街エリア、大殿エリア、湯田温泉エリア。
長門市通地区で行われる「通くじら祭り(かよいくじらまつり)」は、モリや網を使ってクジラを獲る古式捕鯨を再現する祭り。山口県長門市における捕鯨の歴史は古く、長門市は伝統的な古式捕鯨のまちでもある。古式捕鯨が姿を消してから100年以上経つが、「通くじら祭り」では赤いふんどしを締めた「鯨組」たちが手漕ぎの和船でクジラに見立てた船を追い、古式捕鯨を再現。後半にはクジラへの弔いの気持ちが込められた「通鯨唄」が披露される。
開催日時は7月16日の9時~13時。場所は長門市の通小浦埋立地。
柳井市の民芸品となった「金魚ちょうちん」をモチーフにした夏の一大イベントが「柳井金魚ちょうちん祭り(やないきんぎょちょうちんまつり)」。会場内には約4,000個の金魚ちょうちんが装飾され、そのうち約2,500個に灯りがともされる。最大の見どころである『金魚ねぶた』は、祭りの会場を練り歩く。
開催日時は、本祭りが8月13日の16時30分~21時、金魚ちょうちん装飾は、7月22日~8月31日。場所は、JR柳井駅~白壁の町並み一帯(柳井市中央~柳井津)。
例年約40万人を超える人出で賑わう山口県下最大の夏祭り「馬関まつり(ばかんまつり)」は、下関の夏の終わりを告げるお祭り。JR下関駅から唐戸周辺の各会場では、200を超える屋台が並び、「朝鮮通信使行列再現」やよさこい大会、ステージパフォーマンスなど、多彩なイベントが催される。見どころは、まつりのフィナーレを飾る「平家踊総踊り」。迫力ある太鼓と数千人の踊り手が会場を埋めつくし踊る様子は圧巻だという。
開催日時は、8月19日・20日、平家踊総踊りは8月20日の19時~20時。開催時間は各会場で異なる。場所はJR下関駅から唐戸までの各所。
そのほか、「第69回 宇部市花火大会」(7月22日 20時~20時30分)、「第45回秋吉台観光まつり花火大会」(7月29日 20時~20時50分)、「第39回関門海峡花火大会 アジアポートフェスティバル in KANMON 2023」(8月13日 19時50分~20時20分頃)、「周防大島花火大会」(8月16日 20時15分~20時50分)といった花火大会も各地で行われる。