2023年7月4日の地球上の平均気温が、観測史上最高を更新したという。過去12万5,000年間で最も暑い日だったのではないかと、推測する科学者もいるようだ。この高温は、気候変動とエルニーニョ現象の組み合わせによって、引き起こされたとされている。ネットでは「地球大丈夫?」「体感そんなだったけど...」などと話題となっている。

  • 2023年7月4日の平均気温、過去12万5,000年間で最も暑い日だった模様 - ネット「地球大丈夫?」

    2023年7月4日は、過去12万5,000年間で最も暑い日だった模様

米国立環境予測センターの観測をもとに、米メイン大学気候変動研究所が作成した気温データによると、2023年7月4日の世界平均気温は17.18度に到達し、1979年の観測開始以来で最も暑い日となった。ちなみに、前日の7月3日にも17.01度で記録を更新していた。なお、その前の観測史上最高記録の更新は、2016年8月14日の16.92度であった。

この世界平均気温は、気象観測所や船舶、海洋ブイ、人工衛星からの観測データを利用したモデルによって算出されたもので、1979年から日ごとの平均気温の推定に使われている。また、、1979年以前の気温についても、科学者たちは木の年輪や氷床の中から得られる間接的なデータから推定しているという。ある科学者は、2023年7月4日の記録は、「少なくとも12万5,000年前の、前回の氷河期と氷期の間の異常な暖かさ以来、このように暖かくなったことはなかった」と推定している。

7月4日、アメリカでは5,700万人が危険な暑さにさらされたとされ、この日までに中国の首都・北京では気温が35度を超える猛烈な熱波が連日発生していた。また、北アフリカでも50度近い気温が観測されるなど、世界各地で異常な高温が記録された。

この調査では、この高温が、人間が起こしている気候変動という要因に、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続くエルニーニョ現象が組み合わさってもたらされたものだとされている。こうした状況は、今後も地球の気候に影響を及ぼし、継続的に気温記録を更新する可能性があるとも指摘している。

ほかにも先日、国連の世界気象機関(WMO)は、今後5年間で地球の温度が、観測史上最高を更新する可能性が高いとする予測を発表している。

ネット上では「毎年似たようなことを言ってる」「体感そんなだったけど...」「最大の排出国の中国はそんなことまったく意に介さないし、その他途上国も同様。行きつくところまで行くしかないね」「地球大丈夫?」「人類は戦争なんかやっている場合じゃない」などの声が寄せられた。