7月6日、Apple 丸の内で開かれたToday at Appleのセッションに、ファッションデザイナーのトモ コイズミさんが初登壇。トモさんといえば、幾重にも重なったフリルと鮮やかな色使いの個性的なドレスが象徴的ですが、今回のセッションではiPadとProcreateのアプリを使ってトモさんのドレスのような華やかな衣装のデザインに挑戦しました。
Procreateのブラシを使ってドレスのデザインに挑戦
「デザインラボ:トモ コイズミとつくる色彩とデザインによる自己表現」のセッションに登壇したトモ コイズミさんは、フリルを用いたボリューム感のあるデザインのドレスで世界的に知られるファッションデザイナーです。2021年に開かれた東京五輪では、開会式で国歌斉唱に臨んだMISIAさんの美しいドレスを手がけたことで大きな話題になりました。
今回のセッションは、トモさんと一緒に華やかなドレスをiPadのProcreateでデザインする、という内容です。参加者には、ProcreateがインストールされたM2チップ搭載のiPad Proと第2世代Apple Pencilが貸し出されました。
トモさんと一緒にドレスをデザインするとあらば、特徴的なフリルを再現しないわけにはいきません。そこでトモさんは、今回のためにProcreateで使う花柄のブラシを作成してくれました。色を変えながら花柄のブラシを重ねていけば、フリルのような柔らかでボリュームのあるドレスに仕上がる、というわけです。
今回、Procreateを初めて使う人も多かったため、まずは白いキャンバスに花のブラシで好きなように描いてみるところからスタートしました。
ある程度扱いに慣れてきたところで、いよいよ本番です。トモさんが用意した人間の型紙をProcreateで読み込み、その上に花のブラシでドレスを描いていきます。
初めてドレスをデザインする人も多いなか、トモさんの計らいで、参加者同士で気さくに作品を見せ合ったり話し合いながら仕上げてもらうようにしました。これが功を奏してか、参加者は思い思いのドレスを仕上げていました。前面のウォールにずらり映し出された参加者の作品を見たトモさんは「どれも素敵ですね~!」と絶賛していました。
失敗してもやり直した数だけ力になる
デザインにiPadを使いこなしているトモさんですが、iPadとの出会いは2017年とそれほど古くありません。当時、知人がiPadと第1世代のApple Pencilを使っていて、少し試させてもらったところ「これがあればデザインがグッと効率化できる!」とインパクトを感じたそう。すぐさま自身もiPadを購入し、現在はiPad Proを日々のデザインにフル活用しています。
iPadで特に評価しているのが「デジタルなら何度でも失敗できること」。「失敗して修正してまた失敗して、と試した数だけ自身の力になり、デザインのクオリティも上がっていきます」と語ります。
今回のセッションで利用したProcreateについては、「ブラシがいっぱいあるのに誰でも直感的に使えるのが特に気に入っています。アプリは有料ですが、いったん買ってしまえばあとは使い放題なので、これだけで1日中遊べますね。年齢や職業を問わず、iPadを持っているならぜひ使ってもらいたいアプリだと思います」と評価しました。
トモさんの特別なセッションは今回限りの予定ですが、この夏もiPadやMacなどを用いたさまざまな体験型の無料セッションが各地のアップルストアで開かれます。夏休みを生かして家族や友だちと一緒に参加すれば、新しい発見や気づきが得られるでしょう。