ヤマハは、電子ピアノ「Pシリーズ」に「P-225」と「P-145」を追加した。2023年7月27日より販売を開始する。価格はオープン、市場想定売価は「P-225」が68,000円前後、「P-145」は53,000円前後となる模様。
「P-225」と「P-145」は1999年に発売された電子ピアノ「Pシリーズ」の最新モデル。新開発の「GHC(グレードハンマーコンパクト)鍵盤」により、コンパクトなボディでもグランドピアノの弾き心地を感じながら演奏を楽しめると言う。この鍵盤は、従来の「GHS(グレードハンマースタンダード)鍵盤」同様に、音域に応じて鍵盤の重さを調整し、低音部では重みが感じられ、高音部では軽いタッチ感となるよう段階的に変化させることで、自然な演奏体験を実現している。ともに88鍵盤の本格的なピアノ性能を備えながら持ち運びも可能。また、スピーカーの配置を最適化することで、よりクリアでアコースティックピアノらしい自然な音の広がりを再現している。
「P-225」では、「VRM-Lite(バーチャルレゾナンスモデリングライト)」を搭載しており、ピアノ全体が振動することで生まれる多彩な共鳴音を再現し、より本格的な響きが感じられる。また、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」からサンプリングした音源も搭載。スピーカーは2WAY仕様で、レスポンスの良さや豊かな高音の響きも体感できる。さらにヘッドホン使用時に音量に合わせて自動的に音質を補正する機能「インテリジェントアコースティックコントロール(IAC)」を導入。音量を小さくして演奏すると、聴感上、高音や低音がより小さく聞こえるのだが、この機能を使うことで、小さい音量でもバランスの取れた音質で、低音や高音をしっかりと聞け、これにより、ヘッドホンを長時間使用した練習でも、より耳に優しく、快適に演奏を楽しめる。また、「ステレオフォニックオプティマイザー」を搭載し、ヘッドホン使用時にまるで本体から音が響いてくるような臨場感のある演奏を味わえる。
「P-145」は、ダンパーペダルで「ダンパーレゾナンス」を採用し、ペダルを踏みながら演奏したときの広がりのある共鳴音を再現している。
「P-225」と「P-145」ともに「Smart Pianist」アプリに対応しており、スマートデバイスと楽器を接続することで、音色選択、メトロノームなどの基本操作が行え、バイエル・ブルグミュラーなど初心者向け練習曲303曲の楽譜をスマートデバイスの画面上で見ながら練習できる。「Rec'n'Share」アプリにも対応し、スマートデバイスと楽器を接続して、演奏を手軽に録音・撮影・シェアすることができる。「P-225」ではBluetoothオーディオにも対応し、お気に入りの曲を再生しながら演奏が楽しめる。
サイズ/質量は「P-225」がW1,326×H129×D272mm/11.5kgで、「P-145」はW1,326×H129×D268mm/11.1kg。カラーは「P-225」がブラックとホワイト、「P-145」はブラックのみとなっている。本体のほか、電源アダプター、譜面台、ペダル/フットスイッチなどが付属する。オプションでスタンド(L-200/P-225対応、L-100/P-145対応)およびケース(SC-KB851)も用意されている。