俳優の中村倫也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ハヤブサ消防団』(13日スタート 毎週木曜21:00~※初回拡大スペシャル)第1話の見どころとなる「消火・人命救助シーン」の場面写真が公開された。
『ハヤブサ消防団』は、山間の小さな集落を舞台に描く戦慄のミステリー。中村は、原作・池井戸潤氏が自身を投影した主人公のミステリー作家・三馬太郎を演じる。物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところからスタート。都会のストレスから解放され、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。
このたび公開されたのは、緊迫の火災シーンの場面写真。不気味な連続放火事件がハヤブサ地区で起きているという事実が浮かび上がるとともに、移住してきた太郎が初めて地元消防団の活躍を目の当たりにする重要な場面だ。ロケ先の家屋とその一帯、そして消防車も借り切った大がかりな撮影を行うにあたり、キャストたちは消防庁で消火活動や救助活動について講習を受けたが、監督はカットを入れずカメラを回し続ける“ワンカット長回し”という演出プランを採用。キャストたちは演技をするだけでなく、ポンプ車の操作からホースの接続、放水まで一連の作業を途切れなく行うことに。
そのため出演者たちは前日からロケ先に入り、猛暑の中丸1日がかりで消火シーンのリハーサルに挑戦。しかし訓練を受けたとはいえ、まだまだ不慣れな面々。キャスト、スタッフそれぞれに複雑な手順があり、わずかな迷いでタイミングがズレてしまうなど、1日かけたにもかかわらず一度もうまくいくことはなかった。そしてついに運命の本番当日。「もうカットを割った方がいいんじゃない?」「絶対に無理だよ……」という声が上がる中、撮影がスタート。すると1テイク目こそミスが出たものの、その後は百戦錬磨のキャストたちが高い集中力を発揮。演技はもちろんのこと、放水作業や救助活動を果敢にこなして大成功をおさめた。監督から「カット、OK!」の声がかかると、現場は大きな拍手と一体感に包まれた。
この4分間におよぶ長回しシーンについては、先日行われた会見でも、中村が「放水にいたるまでの過程を長回しでやったんです。カットを割っていないので、そのシーンはみどころです!」と熱く語ったほか、生瀬も「撮影終了後は、“やっぱりカットを割らずにやってよかった!”と全員で喜びあったほど……。これはぜひご覧いただきたいです!」とアピールしており、初回拡大スペシャル最大のみどころとなっている。