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【この記事のエキスパート】
元シーカヤックガイド プロキャンパー:外遊び屋

元シーカヤックガイド プロキャンパー:外遊び屋

元シーカヤックガイドで、現在助っ人ガイド(JRCA公認指導員「シーシニア」)。アウトドアブログ「外遊び企画推進室」運営者。おうちキャンプから無人島キャンプまでフィールドにこだわらないアウトドア活動を行っています。ブログではキャンプ体験から、新商品情報、カヤックガイドの経験を活かし楽しんでもらえるアウトドア情報を毎日発信中!


夏のキャンプの際に疲れを残さない安眠のために夏用の寝袋を持っていくと便利です。寒暖差の激しい山や朝晩に冷えるキャンプ場で活躍するアイテム。本記事では、キャンプのプロが、夏用寝袋の選び方とおすすめ夏用寝袋について解説していきます。種類豊富なアイテムから快適なものを厳選しています。

寝袋(シュラフ)の夏用とは

夏のキャンプにも快適な睡眠を届けたい!そんな思いで夏用寝袋は作られています。夏は暑いというイメージですが、キャンプ場は普段生活している地域よりも高度が高く、気温自体が低いことが多いです。また、室外機やアスファルトなどの熱源が少ないので、普段感じている温度より「冷たい」と感じることがあります。

「思ったより少し冷えるな」というときにも、薄手の夏用寝袋は便利です。また反対に蒸し暑く、じっとりと出てくる汗を吸収し、湿度の体感を下げてくれるインナーを持つ寝袋もあります。一般的に夏用の寝袋は快適温度が10℃前後なので、夏用寝袋を使えば、なかなか想像しづらいキャンプ場の夜の温度にしっかり対応し、快眠を助けてくれます。

夏用寝袋の選び方

夏の快適な睡眠のためにも、とっても便利な夏用寝袋。種類もたくさんあるのでそれぞれの特徴からご紹介していきましょう。

3シーズン(春夏秋)用か夏用か

出典:Amazon

夏用といわれる寝袋には、夏限定の温度の寝袋と、快適温度が10℃前後で春夏秋3シーズン使える寝袋があります。冬の寒い時期を避けてキャンプをする場合には3シーズン用が便利でしょう。

一年通してキャンプをする場合は、春や秋の冷える時期に冬用寝袋を使い、夏は夏用という使い方もできます。夏により快適を求めるのであれば夏用を、汎用性高く長い期間対応したいときには3シーズン用を選んでください。

型で選ぶ

いろいろな型の寝袋があり、それぞれ特徴があります。ここでは、代表的なマミー型とレクタングラー型を紹介します。

マミー型の特徴

出典:Amazon

使用しているとミイラのような形になることからマミー型と呼ばれる型です。体への密着度が高く、保温性に優れています。反面体に圧迫感があり窮屈に感じる事もあります。夏用は上からかけるだけでもいいくらいの温度なので、足も出せて温度調整ができるダブルジップのものがおすすめです。

レクタングラー型の特徴

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レクタングラーは英語で長方形という意味で、日本では封筒型と呼ばれる型です。広げると一枚のふとんのように使えます。体へ密着力がないので、開放的に使えるでしょう。マミー型より保温力が劣りますが、ブランケット替わりにも使える、汎用性の高い型です。

中綿の素材

出典:Amazon

寝袋に大切なのは型だけではありません。保温力の決め手になるのが、寝袋の中綿の素材です。化学繊維とダウン素材があるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

化学繊維

化学繊維は高い耐久性を持ちます。メンテナンスも楽で水に強いので、丸洗いができるモデルもあります。反面、保温力が低く、コンパクトにならないため、ある程度大きく、重くなりますので、車など持ち運びが楽な場合に向いています。カヤックなどの水辺のスポーツにも適しており、オールラウンドで使える素材で、価格も安いので最初の寝袋におすすめの素材です。

ダウン素材

ダウン素材は柔らかく、保温力も高い素材です。コンパクトにまとめることができるので荷物も軽く、そして小さくすることができます。ただし、保管が難しく、水にも弱いのでメンテナンスに知識が必要です。またモノによっては匂いが気になることもあるので、購入の際には口コミを確認してください。使用感はふかふかで温かく、持ち運びも便利なので徒歩や登山のキャンプにおすすめの素材です。

中綿の量と快適温度

中綿の量を明示した寝袋もあります。中綿の量が増えると保温力があがり使用範囲も広がりますが、かさばるため収納しにくくなります。中綿の量を決めるときには、寝袋に書かれている快適温度を参考にしてください。

快適温度は、キャンプで快適に睡眠がとれる温度ですので、使用シーンを想定しながら選んでください。また寝袋は限界使用温度もあります。こちらは、なんとか寝られる程度の温度なので、快適温度と混同しないように気を付けておきましょう。

洗濯可能かどうか

出典:Amazon

夏用の寝袋は、使用中に汗などで汚れることもあります。衛生面で気になるときには、丸洗いできる寝袋を選んでください。インナーシュラフを使用すれば、寝袋の汚れを防ぐこともできます。

サイズや用途で選ぶ

そのほか、購入時に気を付けていただきたいのが寝袋のサイズです。購入する際には、体のサイズとあっているかを確認してください。寝袋によっては対応身長などが書いてあったり、体が大きな人用のロングサイズのモノがあったりします。

また、寝袋は中綿素材や大きさなどで収納方法や適応温度が変わってきます。登山にはコンパクトになるダウンを。カヤックには水気に強い化学繊維を選ぶなど、その用途によって選んでください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)