ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポートは7月5日、ペットの誤飲に関する調査結果を発表した。調査は2022年4月1日~2023年3月31日、同社の保険契約でペットの誤飲にかかわる診療費の保険金請求を受けた案件2,803件(犬2,462件、猫341件)を集計した。

  • ペットの誤飲に関する調査 ※ペット保険『PS保険調べ』

犬の誤飲で最も多かったのは「チョコレート」(59件)。次いで「薬」(32件)、「玉ねぎ」(26件)、「おもちゃ」(18件)、「マスク」(16件)と続いた。同調査では「チョコレートの主原料であるカカオに含まれるテオブロミンという物質は中毒症状を誘発するリスクがあり、軽度では嘔吐や下痢を引き起こすほか、深刻化すると震えやけいれんが現れて死に至るケースもある」と指摘している。

体格別にみると、小型犬は1位「チョコレート」(60件)、2位「玉ねぎ」(29件)、3位「おもちゃ」(15件)。中型犬は1位「植物」(9件)、2位「チョコレート」(5件)、3位「プラスチック」・「たばこ」・「靴下」(各4件)。大型犬は1位「石」(8件)、2位「ボール」(6件)、3位「マスク」・「靴下」(各4件)となり、体格別に異なる傾向がみられた。

猫の誤飲で最も多かったのは「ひも」(15件)。以降、「おもちゃ」・「ゴム」(各8件)、「針」(4件)と続き、身の回りにある生活用品の誤飲が多いことがわかった。