日本テレビのドラマ『ブラッシュアップライフ』(制作協力:AX-ON)が、「第39回ATP賞テレビグランプリ」(全日本テレビ番組製作社連盟主催)で総務大臣賞を受賞し、6日に都内のホテルで行われた受賞式に、制作スタッフと子役の永尾柚乃が登壇した。

  • 永尾柚乃

AX-ONの柴田裕基プロデューサーは「この『ブラッシュアップライフ』という作品は、日本テレビの小田(玲奈)プロデューサー、演出の水野(格)監督を中心に、世界に届けることができる作品を作ろうというところが、最初の出発点になりました。人生をやり直すことができる女性の話というファンタジーでありながらも、実際に我々がやりたかったのは、日本の1980年代から今に至るまで徹底的にいろんな方々にご協力頂きながら取材をし、我々の日常をリアリティを持って届けるということに尽力をいたしました」と狙いを説明。

また、「私自身、作品が放送されていく過程の中で、電車の中や喫茶店などで、本当に多くの方が『ブラッシュアップライフ見た?』という話をしている場面をお見かけすることがあって、作品の広がりを実感しました。同時に連続ドラマを作って届けるということの魅力を改めて実感しました」といい、「世界を目指してバカリズムさんの本当に素敵な脚本、それから主演・安藤サクラさん、一緒に登壇してくれている永尾柚乃さんをはじめとして本当に素敵なキャストの方々、そして心強いスタッフの皆様、そんなチームの結晶が多くの方々に伝わり、その結果としてこのような素敵な賞を頂くことになり、大変誇らしく思っております」と胸を張った。

その上で、「ドラマは、やはり見てくださる方々のものだと思っております。ご覧いただいた方々、楽しんでくださった方々、本当にありがとうございました。その方々も含めまして、『ブラッシュアップライフ』に関わってくださった皆様の今後の人生が、少しでもよりよく“ブラッシュアップ”されていくことを、心より祈っております」と、ドラマのタイトルにかけて挨拶した。

  • 松本総務相に笑顔を振りまく永尾

そして、安藤サクラ演じる主人公の幼少期を演じた永尾は、来賓の松本剛明総務大臣の長い挨拶にも、時折うなずきながら舞台上に立ち続け、受賞の感想を聞かれると「うれしいです。ありがとうございます!」と感謝。

体は保育園児でも心は大人という役柄だけに、6歳の永尾には大人びたセリフが難しかったのではないかと聞かれると、「まあ楽しんだところはあったし、難しいところもあったし。やっぱ難しくないのはもう難しくないですよね」と、役柄そのままの大人なコメントで会場を爆笑させた。

将来の夢は“監督”だそうで、「映画とかドラマとかやりたい」という永尾。会場には多くの業界関係者がいることから、司会のNHK佐藤俊吉アナウンサーに「いっぱい顔売っとこうね」と促されると、「ハハッ」と笑って返した。

そんな永尾の撮影現場の様子について、柴田プロデューサーは「本当に素晴らしくて、現場での振る舞いというか、佇まいが本当に大女優なんです。本当に落ち着いてらっしゃいますし、現場をすごく和ませてくれた存在でした」と絶賛し、永尾は「うれしいです」とまた喜んだ。