モトローラ・モビリティ・ジャパンは7月6日、都内で報道関係者向けの新製品発表会を開催し、Androidスマートフォン「razr 40 ultra」「motorola edge 40」の2機種を発表した。
いずれも、日本国内の通信事業者としてはインターネットイニシアティブ(IIJ)が独占で扱う。なお、通信契約にひも付かない端末単体の販路としては直販サイトやECサイト・家電量販店を通じた販売も行われる。
razr 40 ultraは縦折りタイプのフォルダブルスマートフォン。サブディスプレイを拡大し、閉じた状態でも通常のアプリを使える仕様で利便性を高めたことが特徴。motorola edge 40は普及機よりも一歩上の性能・機能を充実させたミドルハイレンジの機種で、FeliCaやIP68相当の防水・防塵にも対応する。
IIJmioサプライサービスでの通常価格は、razr 40 ultraが139,800円、edge 40が57,800円。ただし、10月31日まではサプライサービスセールの適用によりrazr 40 ultraが119,980円となる。
さらに、7月31日までにIIJmioモバイルサービス ギガプランの音声SIMをMNP転入で契約すると、特別価格で購入できる。MNP特価はrazr 40 ultraが109,800円、edge 40が39,800円。
また、7月31日までに端末のみを購入する場合、「選べるe-GIFT」5,000円分を進呈する。
新製品発表会には、IIJ 執行役員 MVNO事業部長の矢吹重雄氏も登壇。今回の独占販売はIIJ側からのアプローチで実現したことを明かした。IIJmioの端末ラインナップを決める上では「あらゆるユーザーにとって欲しいデバイスが見つかる」というコンセプトを掲げており、折りたたみスマートフォンのようなワクワクする製品、尖った製品も選択肢として用意しておきたいという考えから、提供を決めたという。
razr 40 ultraはメーカー直販価格155,800円と折りたたみスマートフォンとしては比較的価格を抑えてきた部類だが、MVNOにおけるセット端末に売れ筋の価格帯からすればやはり高価な端末ではある。IIJでは価格自体を低めに設定したことに加え先述のようなMNP割引も用意し、10万円を少し超えるぐらいから買える「折りたたみスマートフォンとしてはアグレッシブな価格設定」(矢吹氏)を目指した。
ちなみに、発表に向けて実際に1週間ほどrazr 40 ultraを使ってみたという矢吹氏の感想としては、タクシーでのQR決済や買い物中にこっそり電卓をたたくといった日常生活に根差したシーンで便利さを実感できたという。一般的な縦折り型の折りたたみスマホは閉じた状態では時刻や通知の確認などのちょっとした操作しかできないが、サブディスプレイを拡大したrazr 40 ultraでは通常のアプリをさりげなく起動して使える。まさに本機種特有の長所と言え、興味を惹かれるエピソードだ。